テセントリク、進展型小細胞肺がんで適応拡大

文:がん+編集部

 アテゾリズマブ(製品名:テセントリク)が、「進展型小細胞肺がん」対する適応拡大で国内承認されました。

進展型小細胞肺がんに対する17年ぶりの薬物治療選択肢

 中外製薬は8月22日、抗PD-L1抗体アテゾリズマブが、進展型小細胞肺がんに対する適応拡大の承認を厚生労働省から取得したことを発表しました。今回の承認は、国際共同第1および第3相臨床試験(IMpower133試験)の結果に基づくものです。

 IMpower133試験は、化学療法未治療の進展型小細胞肺がん患者さん403人を対象に、アテゾリズマブ+化学療法(カルボプラチンおよびエトポシド)併用と化学療法単独を比較した二重盲検国際共同第3相臨床試験です。試験の結果、アテゾリズマブ併用療法は、化学療法単独に比べて、ITT解析集団で全生存期間を延長し、病勢進行または死亡リスクを低下させました。

 同社上席執行役員プロジェクト・ライフサイクルマネジメント共同ユニット長の伊東 康氏は「テセントリクは、進行が早く治療困難な進展型小細胞肺がんに対する初めてのがん免疫治療薬です」と、述べるとともに「長らく治療選択肢が限られていた進展型小細胞肺がんに対して、テセントリクを新たな標準治療薬の候補として患者さんにお届けできることを嬉しく思います」と、述べています。

 アテゾリズマブは、進展型小細胞肺がんに対して、国内で初めて承認された免疫療法で、17年ぶりとなる新たな薬物治療選択肢としてなります。