DS-1062、再発・進行性非小細胞肺がんに対する治験の結果を発表

文:がん+編集部

 再発・進行性の非小細胞肺がんに対する、トポイソメラーゼI阻害薬と抗TROP2抗体を結合した抗体薬物複合体「DS-1062」の第1相試験の結果が、世界肺がん学会議(WCLC2019)で発表されました。

DS-1062、有効性評価のために用量展開パートの移行へ

 第一三共は9月10日、再発・進行性の非小細胞肺がん患者を対象としたDS-1062の第1相臨床試験の用量漸増パートにおける安全性と有効性に関する最新データについて、スペインのバルセロナで開催された世界肺がん学会議で報告したことを発表しました。

 本試験に登録された患者さんは、免疫チェックポイント阻害薬やEGFR阻害薬、ALK阻害薬などによる前治療を受けています。

 安全性の評価では、非小細胞肺がん患者さん52人において、グレード3以上の有害事象を1回以上系惠下患者さんが22人でした。用量制限毒性として10㎎/kgの用量で粘膜炎症が1人、口内炎が1人、6.0mg/kg用量で発疹1人がそれぞれ見られ、最大耐用量および用量展開パートにおける推奨用量は8.0mg/kgに決定されました。また、間質性肺炎の可能性がある症例としてグレード2の肺臓炎が2人、グレード2の肺炎1人、原疾患の進行を伴うグレード5の呼吸器不全1人が報告されました。

 予備的有効性に関しては、非小細胞肺がん患者さん46人中12人で部分奏効(腫瘍が30%以上減少した状態)がみられ、推奨用量8.0mg/kgが投与された7人の患者さんでは、5人が確定した部分奏効がみられ、残りの2人も病勢安定でした。

 本試験は、今後用量展開パートに移行し、再発・転移性の非小細胞肺がんに対するDS-1062の有効性をさらに評価される予定です。