オプジーボ、進行・転移性の腎細胞がんの治験で5年生存率26%を達成

文:がん+編集部

 治療歴のある進行または転移性腎細胞がんの治験で、ニボルマブ(製品名:オプジーボ)が5年生存率26%を示しました。

オプジーボ単剤療法、血管新生阻害薬の治療歴のある進行腎細胞がんに対しても有効

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は2月15日、進行期腎細胞がんを対象とした、ニボルマブとエベロリムス(製品名:アフィニトール)を比較し、全生存期間、奏効率などを評価した第3相CheckMate-025試験の結果を発表しました。

 CheckMate-025試験は、血管新生阻害薬での治療歴がある進行または転移性の腎細胞がん患者さん803人を対象に、ニボルマブとエベロリムスを比較した臨床試験です。両剤は、病勢進行または忍容できない毒性が認められるまで投与され、最短64か月の長期追跡調査を行い、主要評価項目の全生存期間、副次的評価項目の奏効率、無増悪生存期間、生活の質、安全性で評価されました。

 その結果、ニボルマブの治療を受けた患者グループの5年生存率は26%に対し、エベロリムスの治療を受けた患者グループは18%でした。奏効率では、ニボルマブが23%、エベロリムスが4%、奏効期間の中央値もニボルマブで持続性が示されました。

 安全性に関しては、グレード3~4の治療に関連する有害事象はニボルマブが21%、エベロリムスが37%でした。

 治験責任医師でメモリアル・スローン・ケタリングがんセンター腎臓がん部門長のRobert J.Motzer医師は、次のように述べています。

 「CheckMate-025試験の5年生存率の結果と、本試験で継続して認められている奏効率は、治療歴を有する進行腎細胞がん患者さんにおけるオプジーボ単剤療法がもたらし得る長期生存と有効性を示しています。これらのデータは、この疾患の治療において、PD-1免疫チェックポイント阻害薬としては最長の追跡調査であり、血管新生阻害剤での治療歴を有する進行腎細胞がん患者さんにオプジーボが生存率の上昇をもたらし得ることを裏付けるものです」