進展型小細胞肺がんの一次治療として、イミフィンジと化学療法併用が全生存期間を延長

文:がん+編集部

 進展型小細胞肺がんに対するデュルバルマブ(製品名:イミフィンジ)とトレメリムマブを評価した治験の最終解析が発表されました。

イミフィンジと化学療法にトレメリムマブ追加では全生存期間の延長を示せず

 英アストラゼネカは3月17日、進展型小細胞肺がんに対する第3相臨床試験CASPIAN試験の最終解析結果を発表しました。一次治療薬としてデュルバルマブと化学療法を併用したグループでは、持続的かつ臨床的に意義のある全生存期間の延長が示されました。

 2019年6月に発表されたCASPIAN試験の中間解析の結果でも、デュルバルマブと化学療法併用のグループは、標準治療の化学療法と比較して統計学的に有意で臨床的に意義のある全生存期間の延長を示していました。

>CASPIAN試験の中間解析の結果はこちら

 また、今回の最終解析で、デュルバルマブと化学療法に抗CTLA-4抗体トレメリムマブを追加投与したグループでは、全生存期間の統計学的に有意な延長は認められませんでした。

 同社のオンコロジー研究開発エグゼクティブバイスプレジデントであるJosé Baselga氏は次のように述べています。

 「2年以上(中央値)の追跡で、小細胞肺がん患者さんに対してイミフィンジの持続的で有意な生存期間の延長を確認できたことを喜ばしく思います。イミフィンジはエトポシドおよびカルボプラチンまたはシスプラチンとの併用療法ですでに世界で1つ目(シンガポール)の承認を取得しており、小細胞肺がん患者さんにとって重要な新たな一次治療の選択肢として、他の地域でも間もなく承認される見込みです」

 デュルバルマブと化学療法の併用療法は、CASPIAN試験の結果に基づき、進展型小細胞肺がんの一次治療薬として、日本、米国、欧州で承認審査中です。