オプジーボとヤーボイ併用療法、未治療の悪性胸膜中皮腫の治験で全生存期間を延長

文:がん+編集部

 未治療の悪性胸膜中皮腫を対象とした治験で、ニボルマブ(製品名:オプジーボ)とイピリムマブ(製品名:ヤーボイ)併用療法が化学療法と比較して、全生存期間を延長しました。

過去10年間悪性胸膜中皮腫に対する治療の進展は限定的、新たな治療法として期待

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は4月20日、未治療の悪性胸膜中皮腫を対象とした第3相CheckMate-743試験において、ニボルマブとイピリムマブの併用療法が、主要評価項目である全生存期間を延長したことを発表しました。

 CheckMate-743試験は、ニボルマブとイピリムマブ併用療法を、化学療法(ペメトレキセドとシスプラチンまたはカルボプラチンの併用療法)と比較評価した多施設無作為化非盲検第3相臨床試験です。主要評価項目は全生存期間、副次評価項目は、奏効率、病勢コントロール率、無増悪生存期間およびPD-L1発現レベルに基づく有効性判定でした。中間解析の結果、ニボルマブとイピリムマブ併用療法が、化学療法と比較して統計学的に有意に、臨床的に意義のある、全生存期間の改善を示しました。同試験で認められたニボルマブとイピリムマブ併用療法の安全性プロファイルは、これまでに認められているものと一貫していました。

 同社の胸部悪性腫瘍担当開発責任者であるSabine Maier医師は、次のように述べています。

 「悪性胸膜中皮腫は悪性度の高い疾患であり、過去10年間において悪性胸膜中皮腫の治療における進展は限定的でした。CheckMate-743試験のトップライン結果は、オプジーボとヤーボイの併用療法が、未治療の悪性胸膜中皮腫患者さんの治療選択肢となる可能性を示しており、免疫療法薬の2剤併用療法が、複数のがん腫において示してきた有効性と安全性をさらに裏付けるものです。本試験の実施中、またCOVID-19パンデミックの真っ只中、患者さんにこの重要な結果をもたらすことができたことに対して、本試験にご忍耐強く参加いただいた患者さん、治験責任医師と医療現場の職員の方に感謝します。今後は、学会での結果の発表に向けて治験担当医師と連携していくとともに、規制当局と協議してまいります」