オプジーボ+化学療法併用、切除可能な非小細胞肺がんに対する術前補助療法として完全奏効率を改善

文:がん+編集部

 切除可能な非小細胞肺がんに対する術前補助療法としてニボルマブ(製品名:オプジーボ)+化学療法併用を評価した臨床試験で、統計学的に有意な完全奏効率の改善を示し主要評価項目を達成しました。

切除可能な非小細胞肺がんに対する術前補助療法として、免疫チェックポイント阻害薬が有効性を初めて示す

 ブリストル マイヤーズ スクイブ社は10月7日、切除可能な非小細胞肺がんを対象とした第3相CheckMate-816試験で、ニボルマブ+化学療法の併用療法が主要評価項目である病理学的完全奏効を達成したことを発表しました。

 CheckMate-816試験は、切除可能な非小細胞肺がん患者さん358人を対象に、術前補助療法として、ニボルマブ360mgとプラチナ製剤を含む2剤(3週間間隔で最大3回投与)、または、プラチナ製剤を含む2剤(3週間間隔で最大3回投与)を比較した臨床試験で、各投与後に手術が行われました。主要評価項目は、病理学的完全奏効および無イベント生存期間、副次的評価項目は全生存期間、病理学的奏効割合、無再発生存期間などでした。

 試験の結果、ニボルマブ+化学療法併用で、主要評価項目の病理学的完全奏効を達成。化学療法と比較よりも、手術切除組織にがん細胞を認めない患者数が有意に多かったことがわかりました。もう一つの主要評価項目である無イベント生存期間の評価のため、盲検下を維持し主要な副次評価項目も評価するため進行中です。

 ダナ・ファーバーがん研究所の胸部腫瘍Lowe センター、臨床開発部長であるMark Awad医学博士は、次のように述べています。

 「非転移性肺がんの手術を受けた半数近くの患者さんが再発を経験します。ニボルマブは、これまで他のがん腫の術後補助療法の治療選択肢としてベネフィットを示していますが、CheckMate-816試験の肯定的結果により、切除可能な非小細胞肺がんの術前補助療法としての可能性が示されました。今後も、切除可能な非小細胞肺がんの新しい治療法として、ニボルマブと化学療法の併用療法による本試験の患者さんの追跡調査を継続していきます。病理学的完全奏効が改善されたことは、無イベント生存期間や、ひいては全生存期間の延長に結び付くことを期待しています」