高校生が描く、肺がん患者の会ワンステップ代表の長谷川一男のストーリー「#私とがん」を公開

文:がん+編集部

 肺がん患者の会ワンステップ代表の長谷川一男さんの「がんとともに生きる」ストーリーを、高校生が漫画化。2月4日の世界対がんデーに向け、ワンステップのウェブサイトで公開されました。

高校生に「がん」を身近に感じ理解を深めてもらう「がん教育」の新たな試み

 肺がん患者の会ワンステップは1月25日、代表の長谷川一男さんのストーリーを関西文化芸術高等学校の高校生が漫画化した「#私とがん」を、同会のウェブサイトで公開したことを発表しました。2020年8月からワンステップと同校が協同で開始した「がん教育漫画」プロジェクトを通じて作成されたものです。

 長谷川さんは、漫画制作に先がけ関西文化芸術高等学校の高校生に自身のがん経験を講演。長谷川さんとの交流の中で、高校生が知ったがん患者さんの考えや想い、学校で学んだ知識や技術を活かし漫画で表現しました。

 同高校の生徒は、今回の漫画の公開に際し、次のようにコメントしています。

「2人に1人ががんになるというのを聞いて、驚きました」
「がんっていうのは、かかっていまったら、すごく苦しくて治らない病気なのかと思っていました」
「がんについて、もっと理解するべきだなと思いました」
「(この漫画を通じて、がんに対する)認識を私みたいに変えられたらなって思います」

 同高校の大橋智校長は、今回のプロジェクトについて次のように述べています。

 「本プロジェクトは、高等学校における『がん教育』の取り組みとして大変ユニークなものです。今回のプロジェクトは本校の生徒たちにとって『がん』について理解を深める大変貴重な機会となりました。また、生徒たちが日々学んでいる芸術の知識と技術を持って、がん患者さんのストーリーを表現するという大変学びの多いプロジェクトでもありました。教育現場において、このようにがん患者さんと交流する時間を設けることは、子どもたちが『がん』と向き合う力を身につけるうえで、とても重要なことだと考えています」

 また、長谷川一男さんは、次のように述べています。

 「『がん教育』のあり方はいま、模索段階にあると言えます。今後、子どもたちに『がん』をもっと身近に感じてもらい自分ごと化してもらうためには、様々な工夫が必要です。その中で、がん患者が果たすことのできる役割は多くあると考えています。ワンステップは、日本の将来を担う子どもたちが、『がん』と向き合う力を身につけられるよう、今後も様々な形で『がん教育』の取り組みを支援して行きたいと考えています」

 第3期がん対策推進基本計画では、「地域の実情に応じて、外部講師の活用耐性を整備し、がん教育の充実に努める」ことが明記されました。文部科学省の新学習指導要領にも「がん教育」が明記され、中学校では本年度から、高校生では2022年からがん教育が開始されます。

漫画「#私とがん」は、ワンステップのウェブサイトで読めます。また、漫画制作時の動画もワンステップのYouTubeで公開されています。