新規放射性医薬品「F-1614」、褐色細胞腫・パラガングリオーマに対する治療薬として国内承認申請

文:がん+編集部

 新規放射性医薬品3-ヨードベンジルグアニジン(131I)(開発コード:F-1614)が、褐色細胞腫・パラガングリオーマに対する新たな治療薬として国内承認申請されました。

神経内分泌腫瘍「褐色細胞腫・パラガングリオーマ」、推定国内患者数3,000人の希少がん

 富士フイルム富山化学は、新規放射性医薬品F-1614について、褐色細胞腫・パラガングリオーマの治療薬として厚生労働省に製造販売承認申請を行ったことを発表しました。

 F-1614の有効性と安全性は、褐色細胞腫・パラガングリオーマの患者さんを対象にした第2相臨床試験で確認されています。

 F-1614は、副腎髄質ホルモンのノルアドレナリンの類似物質3-ヨードベンジルグアニジン(MIBG)に放射性ヨウ素(131I)を結合させた治療用放射性医薬品です。3-ヨードベンジルグアニジン(MIBG)の作用によりF-1614ががん細胞に取り込まれ、放射性ヨウ素(131I)から放出されるβ線でがん細胞を攻撃することで効果を発揮します。

 褐色細胞腫は副腎髄質に、パラガングリオーマは副腎外の傍神経節にそれぞれ発生する神経内分泌腫瘍です。褐色細胞腫・パラガングリオーマは、国内患者数が約3,000人と推定され、希少がんに分類されています。

 同社は今回の承認申請に際し、次のように述べています。

 「すでに褐色細胞腫・パラガングリオーマなどを対象とした診断用放射性医薬品「ミオMIBG-I 123注射液」を販売しています。今後、「F-1614」も加えることで、褐色細胞腫・パラガングリオーマの診断から治療までのトータルソリューションを展開していきます。今後も、富士フイルム富山化学は、高付加価値な医薬品の提供を通じて、医療のさらなる発展に貢献していきます」