「レンビマ+キイトルーダ」併用療法、進行性子宮内膜がんに対しFDAが承認

文:がん+編集部

 「レンバチニブ(製品名:レンビマ)+ペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)」併用療法が、進行性の子宮内膜がんに対する効能・効果で米国食品医薬品局(FDA)に承認されました。

「レンビマ+キイトルーダ」併用療法、化学療法と比較して死亡リスクを32%低下

 エーザイと米メルク社は7月22日、「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法が、根治的手術または放射線療法に不適応な高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)、またはミスマッチ修復機構欠損(dMMR)がない進行性子宮内膜がんの適応でFDAから承認を取得したことを発表しました。今回の承認は、309試験/KEYNOTE-775試験の結果に基づくものです。

 309試験/KEYNOTE-775試験は、少なくとも1レジメンのプラチナ製剤による前治療歴がある進行性子宮内膜がん患者さん827人を対象に、「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法と化学療法(ドキソルビシンまたはパクリタキセル)を比較して、有効性と安全性を評価した第3相試験です。主要評価項目は全生存期間、無増悪生存期間で、副次的評価項目は全奏効率、奏効期間などでした。

 解析の結果、「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法は化学療法と比較して、全生存期間の統計学的に有意な延長が認められ、死亡リスクを32%低下しました。また、もう1つの主要評価項目である無増悪生存期間も統計学的に有意に延長し、病勢進行または死亡リスクを40%低下しました。「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法と化学療法の奏効率はそれぞれ、30%と15%で統計学的に有意な改善を示しました。それぞれの完全奏効率は5%と3%、部分奏効率は25%と13%でした。

 「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法を受けた患者さんのうち4.7%で致死的な有害事象が認められ、50%で重篤な有害事象が現れました。重篤な有害事象は、高血圧(4.4%)、尿路感染症(3.2%)でした。また、発現率20%以上の有害事象は、甲状腺機能低下症(67%)、高血圧(67%)、疲労(58%)、下痢(55%)、筋骨格系障害(53%)、悪心(49%)、食欲減退(44%)、嘔吐(37%)、口内炎(35%)、体重減少(34%)、腹痛(34%)、尿路感染(31%)、蛋白尿(29%)、便秘(27%)、頭痛(26%)、血性イベント(25%)、手掌・足底発赤知覚不全症候群(23%)、発声障害(22%)、および発疹(20%)でした。

 309試験/KEYNOTE-775試験の治験責任医師であり、Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのメディカルオンコロジストであるVicky Makker博士は、次のように述べています。

 「根治的治療に不適応な進行性子宮内膜がんの5年生存率はわずか17%であり、特に、全身化学療法後に増悪した患者様の治療選択肢は限られています。本承認は、患者様のこの治療困難な悪性腫瘍との闘いを支援する重要なステップであり、医師は、生存期間を延長する新たな治療選択肢を患者様に提示することが可能となります」