ポライビーに関する最新データをASHで発表、未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫が対象

2023/01/20

文:がん+編集部

 未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象に、ポラツズマブ ベドチン(製品名:ポライビー)を評価したPOLARIX試験の最新データが、第64回米国血液学会(ASH)で発表されました。

「ポライビー+R-CHP療法」は、R-CHOP療法と比較して病勢進行または死亡リスクを24%低下

 ロシュ社は2022年12月12日、抗CD79b抗体薬物複合体であるポラツズマブ ベドチンに関するPOLARIX試験の新たなアップデートデータを、第64回ASH総会で報告したことを発表しました。

 POLARIX試験は、未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者さんを対象に、「ポラツズマブ ベドチン+R-CHP療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、プレドニゾン)」併用療法とR-CHOP療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)を比較した第3相試験です。主要評価項目は、治験責任医師評価による無増悪生存期間でした。

 3年間の無増悪生存期間の解析の結果、「ポラツズマブ ベドチン+R-CHP療法」はR-CHOP療法と比較して、病勢進行または死亡リスクを24%低下し、継続した改善を示しました。また、今回行われたより長期の追跡調査解析において、新たな安全性のシグナルは認められませんでした。