切除可能な原発または再発の頭頸部がんを対象に、アルミノックス治療を評価したASP-1929-103試験の結果を発表

2023/07/27

文:がん+編集部

 切除可能な原発または再発の頭頸部扁平上皮がんおよび皮膚扁平上皮がんを対象に、アルミノックス治療(光免疫療法)を評価したASP-1929-103試験の結果を発表。光照射翌日に複数の指標で変化がみられることが示されました。

アルミノックス治療前後の画像検査の結果、光照射翌日に複数の指標で変化を示す

 楽天メディカル社は2023年7月3日、ASP-1929-103試験の結果を発表しました。

 ASP-1929-103試験は、切除可能な原発または再発の頭頸部扁平上皮がんおよび皮膚扁平上皮がんを対象に、抗EGFR抗体と光感受性物質を結合させた「ASP-1929」と蛍光イメージングシステムを用いたアルミノックス治療を評価した第2相試験です。標準治療である外科的切除の前に、アルミノックス治療の単回治療を実施した際の有効性および安全性が評価されました。主要評価項目は病理学的腫瘍奏効率、副次的評価項目は局所再発率、局所再発までの期間、無増悪生存期間、全生存期間、有害事象などでした。

 中間解析の結果、アルミノックス治療前後のFDG-PET/CT画像を比較したところ、光照射翌日に複数の指標で変化がみられることが示されました。