初回手術後の進行卵巣がんに対する新たな治療法を米FDAが承認

文:がん+編集部

 ステージIIIまたはIVの初回手術後の進行卵巣がんに対して、分子標的薬のアバスチンと化学療法の併用後にアバスチンを単独で継続投与する治療がFDAに承認されました。

アバスチンと化学療法の併用後にアバスチンを単独で継続投与する治療

 スイス・ロシュ社は6月13日、初回手術後の進行卵巣がん(ステージIIIまたはIV)に対して、分子標的薬のベバシズマブ(製品名:アバスチン)とTC療法※1後に、ベバシズマブを単独で継続投与する治療について、米国食品医薬品局(FDA)が承認したことを発表しました。対象となる患者さんは、ステージIIIまたはIVの上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんです。

 今回の承認は、主要な第3相臨床試験GOG-0218試験の結果に基づくものです。ベバシズマブとTC療法の併用後にベバシズマブを単独で継続投与された群の無増悪生存期間(PFS)※2の中央値は18.2か月となり、化学療法単独群の中央値12.0か月に比べ統計学的に有意な延長を認めたそうです。

 ベバシズマブは、日本において、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん、扁平上皮がんを除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、卵巣がん、進行または再発の子宮頸がん、手術不能または再発乳がん、悪性神経膠腫に対して承認されています。また、国内では現在、腎細胞がんを対象とした第3相国際共同治験に参加しています。

※1 カルボプラチン(製品名:パラプラチン)とパクリタキセル(製品名:タキソール)の併用療法のことです。
※2 奏効例(完全または30%の部分消失)で治療中にがんが進行せず安定した状態の期間のことです。