地域全体でがんと向き合い、がん征圧を リレー・フォー・ライフ・ジャパン東京御茶ノ水開催

2018/07/06

文:がん+編集部

「がん患者は24時間、がんと向き合っている」という思いを共有

リレー
参加者のリレーの様子

 リレー・フォー・ライフ・ジャパン(RFLJ)東京御茶ノ水が、6月30日・7月1日にかけて東京医科歯科大学で開催されました。

 リレー・フォー・ライフとは、がん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧をめざすチャリティー活動のこと。アメリカ対がん協会が国際ライセンスを持っている企画で、日本では公益財団法人日本対がん協会にライセンスが与えられています。

 リレーは、参加者でタスキをつなぎながら24時間夜通し歩き続けるイベントのことです。これは、「がん患者は24時間、がんと向き合っている」という思いを共有し支援するため、米国の1人の医師が24時間トラックを走らせ、米国対がん協会への寄付を募ったことがきっかけで始まったそうです。その他にも、会場では講演会や患者サロン、子ども向けブースといったさまざまな催し物が、地域ごとに行われています。

 RFLJ御茶ノ水では、患者さんの体験を共有する「サバイバーズトーク」、キャンドルの光のもとで、がんで亡くなった方々をしのび、がんと闘っている人たちを励ます「ルミナリエセレモニー」、がんゲノム医療などについて解説する「がんを学ぼう講座」などが行われました。

血液疾患患者さんを支援するNPO法人「ももの木」も参加

ももの木
ももの木の皆さん

 今回のRFLJ御茶ノ水に参加されていた患者支援団体のひとつに、血液疾患患者さんを支援するNPO法人「血液患者コミュニティももの木」があります。ももの木は、「血液疾患患者さんやその家族が気軽に集まれる場をつくりたい」という思いから、定期的な交流会の開催や、入院中の患者・家族のための院内イベント、また院外イベントの企画・運営などを行っています。

 また、患者さんが自身の経験を語る「いのちの授業」は、ももの木の特徴的な活動のひとつです。いのちの授業とは、小・中学生、高校生、専門学生、大学生などを対象に、命の尊さや生きることの大切さを知ってもらうため、ももの木メンバーの血液疾患患者さんが自身の経験談をお話するもの。授業を受けた子どもたちからは、「患者さんの前向きな姿を見て、自分も前向きに生きていこう!と思った」などの声が寄せられているそうです。

 「『誰かのため』ということに加えて、『自分たちも楽しめる』ということを大切に活動しています」と、お話してくださったのは、ももの木副理事長の井上千恵美さん。今回のRFLJ御茶ノ水でも、ももの木メンバーの皆さんが楽しみながら、がん患者さんへの思いを胸に活動されていました。

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