進行肺がん テセントリク+ペメトレキセド+化学療法併用で死亡リスク低下

文:がん+編集部

 非扁平非小細胞肺がんの1次治療としてアテゾリズマブと化学療法の併用に関する治験の中間解析が発表されました。病勢進行および死亡リスクが40%低下したそうです。

非扁平上皮非小細胞肺がんの1次治療としての評価

  中外製薬株式会社は10月10日、非扁平上皮非小細胞肺がんの1次治療としてのアテゾリズマブ(製品名:テセントリク)と化学療法の併用療法が、単独の化学療法と比べて病勢進行または死亡リスクを40%低下させたという臨床試験の結果を発表しました。

 この発表は、中外製薬とアライアンスを締結しているF. ホフマン・ラ・ロシュ社が9月24日に発表した第3相試験IMpower132試験の中間解析によるものです。

  IMpower132試験は、非扁平上皮非小細胞肺がん患者さん578人を対象とした1次治療の治験です。評価対象は、アテゾリズマブとペメトレキセド(製品名:アリムタ)および白金製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)の併用療法と化学療法単独です。主要評価項目の1つである無増悪生存期間※1では、アテゾリズマブと化学療法併用は7.6か月、化学療法単独は5.2か月という結果でした。もう1つの主要評価項目である全生存期間※2は、数値上はアテゾリズマブと化学療法併用の方が4.5か月長かったものの、統計学的な有意差は認められなかったそうです。

 また、安全性に関してもこれまで各製剤で認められている安全性プロファイルと一致しており、新しい副作用は確認されませんでした。

 アテゾリズマブは、2018年1月に切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんを効能・効果として承認が取得されています。また同年3月には非小細胞肺がんの1次治療として変更申請も行われています。

※1 奏効例(完全または30%の部分消失)で治療中にがんが進行せず安定した状態の期間のことです。
※2 患者さんの亡くなった原因ががんによるかどうかは関係なく、生存していた期間のことです。