膠芽腫の治験、Depatux-Mで全生存期間の延長を認めず

文:がん+編集部

 悪性度の高い脳腫瘍の1つである膠芽腫に対する、デパツキシズマブ マホドチン(Depatux-M)の治験の中間解析の結果が発表されました。全生存期間の延長効果は認められませんでした。

Depatux-Mを評価する進行中の全試験の被験者登録も中止

 米アッヴィ社は5月17日に、EGFR増幅がある膠芽腫と新たに診断された患者さんを対象とした第3相試験である、INTELLANCE-1試験の中間解析の結果を発表しました。Depatux-Mの投与を受けた患者さんにおいて、全生存期間の延長効果は認められませんでした。

 INTELLANCE-1試験は、Depatux-M+デモゾロミド+放射線療法併用とプラセボ+デモゾロミド+放射線療法併用を比較し、有効性と安全性で評価した臨床試験です。主要評価項目は全生存期間で、中間解析時の639人の患者さんのデータに基づき評価されました。生存期間の延長効果が認められなかったことで、独立データモニタリング委員会から試験中止の勧告が出され、Depatux-Mを評価する進行中の全試験の被験者登録が中止されました。

 同社のバイスチェアマン兼プレジデントのマイケル・セヴェリーノ医学博士は「膠芽腫の患者さんとその介護に携わる方は、治療選択肢がほとんどない深刻な疾患と向き合っています。INTELLANCE-1試験においてDepatux-Mの生存期間延長効果が認められなかったことは残念ですが、私たちは身体機能への障害性が特に高い一部のがんに対する治療の発見と開発に今後も引き続き尽力していきます」と、述べています。