オプジーボ+ヤーボイ併用療法、MSI-H大腸がんに適応拡大
2020/11/06
文:がん+編集部
ニボルマブ(製品名:オプジーボ)+イプリムマブ(製品名:ヤーボイ)併用療法が、「高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)を有する結腸・直腸がん」に対して適応拡大。また、ニボルマブ単独投与時の用法・用量の追加変更も承認されました。
オプジーボ単独投与の用法・用量の追加承認、柔軟性のある治療計画も可能に
小野薬品工業とブリストル・マイヤーズ スクイブ社は9月25日、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法における「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発のMSI-Hを有する結腸・直腸がん」への適応拡大が承認されたことを発表しました。また、小野薬品工業は、ニボルマブ単独投与時の用法・用量の追加承認を受けたことも発表しました。
治癒切除不能な進行・再発のMSI-Hを有する結腸・直腸がんへの適応拡大の承認は、CheckMate-142試験における、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法コホートの結果に基づきます。同試験は、フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍薬を含む化学療法による治療中または治療後に病勢進行した、もしくは同治療法に忍容性がなかった患者さんが対象。解析の結果、主要評価項目の奏効率で有効性を示し、安全性に関しても、新たな安全性シグナルは認められませんでした。
ニボルマブの単独療法は、1回240mgを2週間間隔で点滴静注する用法および用量として、9つのがん種ですでに承認されています。今回、1回480mgを4週間間隔で点滴静注する用法・用量が追加承認されました。この追加承認により、投与間隔の選択肢が増えることで、患者さんの病状や経過に応じた柔軟性のある治療計画が可能となり、患者さんと医療スタッフの利便性向上につながることが期待されます。