胃・食道胃接合部がんに対する術後補助療法として「オプジーボ+化学療法」を評価したATTRACTION-5試験の結果を発表

2023/01/24

文:がん+編集部

 ステージ3の胃がんまたは食道胃接合部がんに対する術後補助療法として、「ニボルマブ(製品名:オプジーボ)+化学療法」を評価したATTRACTION-5試験の結果が発表されました。主要評価項目である無再発生存期間の有意な延長は示されませんでした。

「オプジーボ+化学療法」、「プラセボ+化学療法」と比較して無再発生存期間の延長を示せず

 小野薬品工業株式会社は2022年12月23日、ATTRACTION-5試験の結果を発表しました。

 ATTRACTION-5試験は、治癒切除後のステージ3の胃がんまたは食道胃接合部がん患者さんを対象に、「ニボルマブ+化学療法(S-1を最長1年間、もしくはCapeOXを最長6か月間)」による術後補助療法と、「プラセボ+化学療法」による術後補助療法を比較した第3相試験です。本試験では、ニボルマブ360mgまたはプラセボが3週間間隔で最長1年間、化学療法と併用投与されました。主要評価項目は、独立画像判定委員会による無再発生存期間、副次評価項目は、実施医療機関の医師判定に基づく無再発生存期間および全生存期間でした。

 解析の結果、「ニボルマブ+化学療法」は「プラセボ+化学療法」と比較して、無再発生存期間の有意な延長が示されませんでした。