高リスク局所進行子宮頸がんを対象に「キイトルーダ+化学放射線治療」を評価したKEYNOTE-A18試験の結果を発表
2024/04/26
文:がん+編集部
高リスク局所進行子宮頸がんを対象に、「ペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)+化学放射線治療」を評価したKEYNOTE-A18試験の結果を発表。全生存期間の延長が認められました。
「キイトルーダ+化学放射線治療」、「プラセボ+化学放射線治療」と比較して統計学的有意かつ臨床的に意味のある全生存期間の延長を示す
米メルク社は2024年3月15日、KEYNOTE-A18試験の中間解析の結果を発表しました。
KEYNOTE-A18試験は、新たにステージ1B2〜2Bまたは、リンパ節転移の有無を問わないステージ3〜4Aの局所進行子宮頸がんと診断された患者さん1,060人を対象に、「ペムブロリズマブ+化学放射線治療」と「プラセボ+化学放射線治療」を比較した第3相試験です。主要評価項目は無増悪生存期間、全生存期間、副次評価項目は完全奏効率、客観的奏効率、安全性などでした。
事前に規定された中間解析の結果、「ペムブロリズマブ+化学放射線治療」は「プラセボ+化学放射線治療」と比較して、統計学的有意かつ臨床的に意味のある全生存期間の延長が認められました。安全性に関しては、これまでに報告されている安全性プロファイルと一貫しており、新たな安全性シグナルは認められませんでした。
Humanitas University産婦人科学の教授で、ENGOTの主要治験責任医師であり、本試験全体を統括する首席治験責任医師のドメニカ・ロルッソー教授は、次のように述べています。
「このデータは患者さんにとっても医学界にとっても重要なものです。KEYNOTE-A18試験のこれまでのデータに加え、このレジメンが局所進行子宮頸がん患者さんのOSを延長できる可能性が示されました」