相談:手術も薬物治療も適応外、他の治療法はありませんか?
手術の適応にならず、抗がん剤による薬物治療を受けています。しかし、白血球の検査結果がよくないため、次の投与はできないと言われました。延命治療以上の効果のある治療は何かないでしょうか。
(本人、男性)
回答:手術または薬物療法の適応外治療は、「ラジオ波焼灼療法」を考慮
日本肝癌研究会の「肝内胆管癌診療ガイドライン」によると、肝内胆管がんの治療に関する情報は次の通りです。
切除不能肝内胆管がんに対する薬物療法に関して
・切除不能肝内胆管がんで推奨される薬物療法は、「ゲムシタビン+シスプラチン+S-1併用療法」「ゲムシタビン+シスプラチン併用療法」「ゲムシタビン+S-1併用療法」です
・がん化学療法後に増悪した進行・再発のマイクロサテライト不安定性の高い(MSI-H)固形がんに対し、免疫チェックポイント阻害薬「ペムブロリズマブ(キイトルーダ)」が、2018年12月に承認されました
・ペムブロリズマブは、遺伝子検査でMSI-Hが認められる場合に使用されます
・NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形がんに対し、TRK阻害薬「エヌトレクチニブ(ロズリートレク)」が2019年9月に承認されました
・エヌトレクチニブは、遺伝子検査でNTRK融合遺伝子が認められる場合に使用されます
・がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道がんに対し、FGFR阻害薬「ペミガチニブ(ペマジール)」が、2021年3月に承認されました
・ペミガチニブは、遺伝子検査でFGFR2融合遺伝子が認められる場合に使用されます
手術または薬物療法適応外となった場合の局所治療に関して
・肝予備能低下や併存疾患により手術または薬物療法の適応外となった場合は、局所治療としてラジオ波焼灼療法が考慮されることがあります
・ラジオ波焼灼法は、超音波でがんの位置を確認しながら電極付きの針を差し込み、針先から照射するラジオ波の熱でがんを死滅させる治療法です
標準治療以外の治療に関して
がん治療では、基本的に標準治療が推奨されます。...
切除不能肝内胆管がんに対する薬物療法に関して
・切除不能肝内胆管がんで推奨される薬物療法は、「ゲムシタビン+シスプラチン+S-1併用療法」「ゲムシタビン+シスプラチン併用療法」「ゲムシタビン+S-1併用療法」です
・がん化学療法後に増悪した進行・再発のマイクロサテライト不安定性の高い(MSI-H)固形がんに対し、免疫チェックポイント阻害薬「ペムブロリズマブ(キイトルーダ)」が、2018年12月に承認されました
・ペムブロリズマブは、遺伝子検査でMSI-Hが認められる場合に使用されます
・NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形がんに対し、TRK阻害薬「エヌトレクチニブ(ロズリートレク)」が2019年9月に承認されました
・エヌトレクチニブは、遺伝子検査でNTRK融合遺伝子が認められる場合に使用されます
・がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道がんに対し、FGFR阻害薬「ペミガチニブ(ペマジール)」が、2021年3月に承認されました
・ペミガチニブは、遺伝子検査でFGFR2融合遺伝子が認められる場合に使用されます
手術または薬物療法適応外となった場合の局所治療に関して
・肝予備能低下や併存疾患により手術または薬物療法の適応外となった場合は、局所治療としてラジオ波焼灼療法が考慮されることがあります
・ラジオ波焼灼法は、超音波でがんの位置を確認しながら電極付きの針を差し込み、針先から照射するラジオ波の熱でがんを死滅させる治療法です
標準治療以外の治療に関して
がん治療では、基本的に標準治療が推奨されます。...
医師に相談したい場合、現役医師が回答する「AskDoctors(アスクドクターズ )」の利用もおすすめです。