相談:抗がん剤の副作用、手や足の痛みに対処法は?

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妻が1年前に子宮がん肉腫と診断を受け、手術を受けました。ステージ3Cで、リンパ節への転移もありましたが、手術で腫瘍は全て切除できました。その後、約半年にわたり抗がん剤治療を受け、現在は経過観察中です。

妻は現在、手や足の痛みに悩まされています。特に、朝起きるときや、昼間でもしばらく座っていて起き上がろうとするときには、こわばって動かなくなり、痛みもあるとのことです。ばね指という症状もあるようです。

抗がん剤の副作用かと思われるのですが、抗がん剤の治療終了後よりも痛みが強くなっているようです。今後もずっとこの痛みが続くのか、原因は何なのか、何かできることはないのか、アドバイスをお願いします。

(家族、男性)

回答:どんなときに痛みが出るかを書きとめておくことで、そうした状況を避けやすくすることも大切

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構の「重篤副作用疾患別対応マニュアル(患者・一般の方向け)手足症候群」から、ポイントをご案内します。

手足症候群は、抗がん剤によって手や足の皮膚の細胞が障害されることで起こる副作用です。...


手足症候群にみられる症状
・手や足の感覚の異常:しびれ、チクチク・ピリピリした痛み、痛みに敏感、熱い砂の上を歩いているか、靴の中に砂利があるかのような感覚
・手や足の皮膚の変化:赤み(発赤、紅斑)、むくみ、色素沈着、カサカサする乾燥、角化(皮膚表面が硬く、厚くなってガサガサする状態)、ひびわれ、水ぶくれ(水ほう)、落屑(剥がれ落ちる)
・爪の変形:変形、色素沈着、薄くなる、割れる

手足症候群の予防、悪化防止のために心掛けることは、次の通りです。
・手や足の摩擦や熱を避ける
・熱いお湯ではなく、ややぬるめのお湯を使ってシャワーや入浴、手洗い、洗い物をする
・足に強い圧力がかからないように、歩行(ジョギング、運動など)や立ち時間をできるだけ短くし、こまめに休憩を取る
・靴は柔らかい材質で足にあったものを選び、圧のかかりにくい中敷(ジェルや低反発のもの)、厚めで締め付けのない綿の靴下を使用する
・家庭で使う用具(包丁、ドライバー、ガーデニング用具など)を使う時、握りしめる時間を短くするか、圧をかけなくてよいもの(ピーラーなど)を使用する
・台所洗剤や洗濯用洗剤は刺激の少ないものを選ぶか、手袋を着用する
・手のひらと足の裏に保湿クリームを塗って潤いを保つ

どんなときに痛みが出るかを書きとめておくことで、そうした状況を避けやすくすることも大切です。また、書きとめた情報を担当医や薬剤師などに伝えることで、対策を考えてもらうことにも役立ちます。担当医や薬剤師に、どのようにどの程度の症状があり、どのくらいつらいのかを、伝えてご相談なさってみてはいかがでしょうか。

参考情報:
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 重篤副作用疾患別対応マニュアル(患者・一般の方向け)手足症候群
https://www.pmda.go.jp/files/000240157.pdf

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