相談:膵臓がんで抗がん剤治療、副作用がひどくこのまま続けるべきでしょうか?

緩和ケア

膵臓がんと診断され、抗がん剤治療(ゲムシタビン+ナブパクリタキセル)の2クール目が終わり、来週から3クール目が始まります。3クール目が終了したらCT撮影などを行い、その結果次第で今後の治療方針を決めるそうです。

現在、副作用がひどく、歩くのが大変で、1日がかりの通院もつらいです。毛髪は抜け、手足も不自由、インスリンの自己注射を打つのも大変です。睡眠も十分にとれておらず、睡眠薬を飲んでやっと4時間ぐらい眠れます。こんな状態なので、在宅でパソコンを使う仕事をしているのですが、集中してまとまった仕事をすることも難しい状態です。3クール目の結果次第ですが、今の治療をやめて、痛み止めだけにすると、どうなるでしょうか。

(本人、男性)

回答:緩和ケアはがん治療をしながらいつでも受けられる

国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」によると、緩和ケアに関する情報は次の通りです。

緩和ケアに関して
・緩和ケアは、がんの治療とともに、つらさを感じるときにはいつでも受けることができます
・緩和ケアは、通院、入院、在宅療養(自宅で受ける緩和ケア)の3つがあります

通院での緩和ケア
・通院での緩和ケアは、ご本人ががん治療のために通っている外来や、緩和ケア外来で受けることができます

入院での緩和ケア
・入院での緩和ケアは、ご本人ががん治療のために入院する病棟(一般病棟)や、緩和ケア病棟で受けることができます
・緩和ケア病棟は、緩和ケアに特化した病棟です
・がんを治すことを目標にした治療ではなく、がんの進行などに伴う体や心のつらさに対する専門的なケアが受けられます
・厚生労働省から「緩和ケア病棟」として承認を受けた施設の場合、医療費は定額です
・食費など、医療費以外の費用は、別途必要になります
・医療費が一定額以上になる場合には、高額療養費制度を利用して、自己負担限度額までの支払いとすることができます

在宅療養(自宅で受ける緩和ケア)
・自宅でも、自分の生活スタイルに合わせた緩和ケアを受けることができます
・在宅療養を受けるには、訪問診療、訪問看護、訪問介護、訪問入浴などの在宅でのサービスを整える必要があります
・がんの治療で通院または入院している場合には、担当医が訪問診療に向けて紹介状を作成し、病院の職員が訪問診療医や訪問看護ステーションと連絡を取り合って調整してくれます
・自宅で具合が悪くなったときには、訪問診療医と相談して、病院に入院することもできます
・自宅で受ける緩和ケアには公的医療保険が適用され、緩和ケア病棟に入院するよりも費用が安くなることがあります
・介護保険が適用されると、介護用ベッドなどの介護用品や、訪問介護、入浴サービスなどを利用することができます

緩和ケアは、治療をしながらいつでも受けられます。...

続きを読むには、新規会員登録(無料)またはログインが必要です。


新規会員登録(無料)
ログイン

医師に相談したい場合、現役医師が回答する「AskDoctors(アスクドクターズ )」の利用もおすすめです。

アスクドクター