相談:慢性骨髄性白血病の治療による副作用「皮膚障害」に対する対処法は

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現在25歳で2年前に慢性骨髄性白血病と診断され、スプリセルを処方されました。現在は、3か月に1回通院しております。 治療をはじめてから、徐々に顔が赤くなり、ニキビのようなものができ非常に悩んでおります。病気を治すために我慢してきましたが、正直もうつらくて限界です。いろいろな皮膚科にも通いましたが改善できておりません。何か良い改善方法があれば知りたいです。

(本人、男性)

回答:慢性骨髄性白血病の治療は、継続した服薬が必要なため副作用対策が大切

慢性骨髄性白血病の初期治療の第1選択薬は、グリベックです。グリベックは20年近い使用実績があり、長期の安全性が確かめられているうえに副作用に対する管理ノウハウが確立されています。...


第一世代のグリベックより、より早く深い奏効が得られる第二世代の薬を初回治療のときから使ったほうが、早い段階でより深い効果が達成され、結果的に薬からも解放されやすくなるという考え方も新たにでてきています。

初期治療を開始した数か月間の早い段階での治療効果をみて、薬剤の変更を検討するという方針がとられています。グリベックによる治療開始から3か月の時点でBCR-ABL遺伝子が10%以下、6か月の時点では1%以下になり、なおかつ副作用が管理され内服できていれば、そのままグリベックが継続されます。分子遺伝学的奏効を達成できていない場合、早い段階で薬をやめることを前提にしていれば、タシグナかスプリセルに変更されます。第一世代のグリベックと第二世代のタシグナ、スプリセルの薬の効果を比較すると、グリベックを1とするなら、タシグナは20倍、スプリセルは325倍程度といわれています。

初期治療でスプリセルを使われ2年継続中とのことですので、効果を期待した治療選択だと思われます。しかし、グリベック、タシグナ、スプリセルの中で最も副作用が穏やかなのは、グリベックです。この3剤で起こる可能性のある副作用は若干異なっていますので、治療効果とあわせて生活の質を保つための薬の選択が大切です。

また、副作用は我慢するものではありませんので、早期のケアとうまく対処することで抑えられたり、場合によっては、休薬や減薬、薬の変更などで対処することもあります。慢性骨髄性白血病の治療では、継続した服薬が大切ですので、副作用対策も大切な治療となります。症状や頻度、なにがどの程度つらいのか、身体的なことだけではなく心の痛みに関してもつらい症状があれば、定期検査や診察前でも、担当医にご相談なさってみてください。

参考文献
慢性骨髄性白血病(CML) 早期に寛解導入で治癒を目指す最新治療
https://cancer.qlife.jp/blood/article6378.html

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