アルンブリグ、ALK陽性非小細胞肺がんの治験で無増悪生存期間を延長

文:がん+編集部

 ALK陽性非小細胞肺がんに対する、ブリガチニブ(製品名:アルンブリグ)の治験の2年追跡データが発表されました。クリゾチニブ(製品名:ザーコリ)に比べ、無増悪生存期間(中央値)が3倍という結果です。

脳転移のある患者では、病勢進行または死亡リスクを76%低下

 武田薬品工業は11月25日、ALK阻害薬による治療歴のないALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに対する臨床第3試験「ALTA-1L試験」の最新情報を発表しました。

 ALTA-1L試験は、局所進行・転移性のALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がん患者さん275人を対象とした臨床試験です。ブリガチニブ投与群には180mgを1日1回投与(導入期間の7日間は90mgを1日1回)、対照群には、クリゾチニブ250mgを1日2回投与されました。

 今回発表された最新情報では、2年以上の追跡後も、ブリガチニブは脳転移のある患者さんの病勢進行または死亡リスクを76%低下させ、全患者さんでは57%低下させていました。無増悪生存期間の中央値はブリガチニブ29.4か月、クリゾチニブ9.2か月と、3倍以上延長。客観的奏効率は、ブリガチニブ74%、クリゾチニブ62%でした。治験中の生活の質(QOL)に関しても評価され、QOLスコアの悪化までの期間の中央値は、ブリガチニブ27か月、クリゾチニブ8か月と、ブリガチニブの優位性が認められました。

 安全性に関しては、米国で報告されたブリガチニブのプロファイルと一致しており、グレード3以上の有害事象は、CPK増加、リパーゼ増加、高血圧でした。

 同治験責任医師でコロラド大学がんセンターのRoss Camidge氏は「ALTA-1L試験の25か月の追跡調査により、ブリガチニブは全体的および脳転移のある患者さんで有効性を実証し続けています。クリゾチニブと比較して生活の質も大幅に改善し、ALK陽性の非小細胞肺がんの第一選択治療としてのポテンシャルをより確かなものにした」と、述べています。