アカラブルチニブ、慢性リンパ性白血病の治験で無増悪生存期間を有意に延長

文:がん+編集部

 未治療の慢性リンパ性白血病患者さんに対する、アカラブルチニブを評価した治験で、病勢進行または死亡に至る期間が有意に延長されました。

アカラブルチニブ、オビヌツズマブ併用で90%、単独で80%、病勢進行または死亡リスクを減少

 アストラゼネカは12月7日、前治療歴のない慢性リンパ性白血病患者さんを対象とした、標準治療であるクロラムブシル+オビヌツズマブ、アカラブルチニブ+オビヌツズマブ併用療法またはアカラブルチニブ単剤療法を評価した第3相ELEVATE-TN試験の中間解析の結果を発表しました。

 ELEVATE-TN試験では、65歳以上または18歳以上65歳未満で既存疾患指数が6未満、あるいはクレアチニンクリアランスが30~69ml/分の患者さん535人を1対1対1の3群に割り付けられました。

 クロラムブシル+オビヌツズマブ群と比較してアカラブルチニブ+オビヌツズマブ群は病勢進行または死亡リスクを90%減少、アカラブルチニブ単独群では80%減少しました。また、探索的解析においても、アカラブルチニブは単剤・併用療法ともに、免疫グロブリンH鎖遺伝子非変異、11番染色体長腕部欠失、そして複雑核型といったハイリスクの疾患特性を有する患者さんの大半を対象に事前に規定したサブグループで、同様に無増悪生存期間の改善を示しました。

 治験の中止に至った有害事象の発症率は、クロラムブシル+オビヌツズマブ群で14.1%、アカラブルチニブ+オビヌツズマブ群で11.2%、アカラブルチニブ単独群で8.9%でした。

 ELEVATE-TN試験の筆頭筆者である、Willamette Valleyがん研究所の研究責任者で米国腫瘍学ネットワーク血液学研究所のメディカルディレクターのJeff Sharman氏は次のように述べています。

 「標準治療である免疫化学療法とアカラブルチニブを比較したELEVATE-TN試験の詳細データにおいて、アカラブルチニブは良好な忍容性と安全性プロファイルを維持し、標準治療法との比較で臨床的に意義のある無増悪生存期間の延長を示しました。これらの結果は、治療において複数の合併症を患う慢性リンパ性白血病患者さんを勇気づけるものであり、忍容性はこれらの患者さんが治療を続けるうえでも重要な要素となります」