テセントリク、筋層浸潤尿路上皮がんに対する治験で無病生存期間を示せず

文:がん+編集部

 筋層浸潤尿路上皮がんに対するアテゾリズマブ(製品名:テセントリク)の治験で、主要評価項目の無病生存期間の優越性が認められませんでした。

筋層浸潤尿路上皮がん患者さんの約半数が術後再発

 ロシュ社は1月24日、筋層浸潤尿路上皮がんに対して、アテゾリズマブを評価したIMvigor010試験の結果を発表しました。観察群に対する主要評価項目である無病生存期間の優越性は認められませんでした。

 IMvigor010試験は、外科切除後の再発リスクの高い筋層浸潤尿路上皮がん患者さん809人に対して、術後化学療法としてアテゾリズマブを投与する群と経過観察群を比較して、主要評価項目として無病生存期間を、副次的に全生存期間などが評価された非盲検無作為化多施設共同の第3相臨床試験です。

 アテゾリズマブ投与群は、3週間隔でアテゾリズマブ1200mgが静注され、最大1年16サイクル継続されました。今回の結果では、主要評価項目は達成できませんでしたが、安全性に関しては、従来認められている安全性プロファイルと同様で、新たな安全性に関するシグナルはありませんでした。

 筋層浸潤尿路上皮がん患者さんの約半数が、外科切除後2年以内に再発しており、外科手術後の治療選択が増えることが望まれています。