リムパーザ、BRCA1/2またはATM遺伝子変異がある転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する治験で全生存期間を延長

文:がん+編集部

 オラパリブ(製品名:リムパーザ)が、BRCA1/2またはATM遺伝子変異がある転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する治験で、全生存期間を延長しました。

新規ホルモン製剤との比較で全生存期間を延長した唯一のPARP阻害薬

 アストラゼネカは4月24日、PARP阻害薬オラパリブを評価した第3相PROfound試験の良好な結果を発表しました。

 PROfound試験は、相同組み換え修復関連遺伝子が変異陽性(HRRm)であり、前治療として新規ホルモン製剤による治療を行い、病勢進行が認められた転移性去勢抵抗性前立腺がん患者さんを対象とした臨床試験です。HRRmの中でもBRCA1/2遺伝子またはATM遺伝子変異が主な対象患者さんで、オラパリブと、エンザルタミド(製品名:イクスタンジ)またはアビラテロン(製品名:ザイティガ)が比較されました。

 その結果、副次的評価項目の全生存期間の統計学的有意にかつ臨床的に意義のある延長を示しました。2019年8月に同患者グループに対する解析でも、主要評価項目の無増悪生存期間の有意な延長を示しており、また全HRRm患者グループにおいても無増悪生存期間の延長を達成しています。安全性に関しては、これまで行われた試験の安全性プロファイルと概ね一致していました。

 同社のオンコロジー研究開発エグゼクティブバイスプレジデントであるJosé Baselgaは、次のように述べています。

 「転移性去勢抵抗性前立腺がん患者さんにおける全生存期間の延長は、これまで達成が非常に困難でした。私たちは今回のリムパーザの試験結果に大きな期待を寄せており、この薬剤を1日も早く患者さんにお届けできるように、規制当局と連携してまいります」