オプジーボとヤーボイ併用療法、進行非小細胞肺がんに対する一次治療として全生存期間の改善を持続

文:がん+編集部

 進行非小細胞肺がんの一次治療に対する治験の追跡調査で、ニボルマブ(製品名:オプジーボ)とイピリムマブ(製品名:ヤーボイ)併用療法が、化学療法と比較して全生存期間の改善を持続していたことがわかりました。

PD-L1の発現にかかわらず、ニボルマブとイピリムマブ併用療法の生存率は33%、奏効期間は化学療法の3倍以上

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は5月13日、進行非小細胞肺がんに対する第3相臨床試験CheckMate-277試験の3年間の追跡データを発表しました。

 CheckMate-277試験は、進行非小細胞肺がんの患者さんを対象に、一次治療としてニボルマブとイピリムマブ(低用量)の併用療法と、プラチナ製剤を含む2剤併用化学療法を比較した、複数のパートで構成された臨床試験です。

 パート1aは、PD-L1の発現率が1%以上の患者さんが対象で、ニボルマブ(3mg/kgを2週間間隔)と低用量イピリムマブ(1mg/kgを6週間間隔)併用療法、またはニボルマブ単剤(240mgを2週間間隔)を、化学療法(3週間間隔で最大4サイクル)と比較しました。

 パート1bは、PD-L1発現率が1%未満の患者さんが対象で、ニボルマブと低用量イピリムマブ併用療法、またはニボルマブ(360mgを3週間間隔)を、化学療法と比較しました。

 3年以上の追跡調査の結果、パート1aでは、ニボルマブとイピリムマブ併用療法が化学療法と比較して、引き続き生存期間の延長が示されました。病勢進行または死亡リスクも改善しています。ニボルマブとイピリムマブ併用療法の奏効率は38%で、3年間奏効が持続しましたが、化学療法の奏効率は4%でした。

 パート1bの追跡結果、3年生存率は、ニボルマブとイピリムマブ併用療法で34%、化学療法で15%でした。また、無増悪生存率はそれぞれ13%と2%で、3年間奏効が持続した患者さんの奏効率は、それぞれ34%と0%という結果でした。

 最短3年間の追跡調査で、PD-L1の発現にかかわらず、ニボルマブとイピリムマブ併用療法の生存率は33%で、奏効期間は化学療法の3倍以上でした。

 安全性プロファイルに関しては、これまで報告されたものと一貫しており、新たな安全性シグナルは認められませんでした。

 CheckMate-227試験の治験担当医師であり、エモリー大学ウィンシップがん研究所の副所長、エモリー大学医学部のがん研究副学部長であるSuresh S. Ramalingam医師は、次のように述べています。

 「非小細胞肺がんは複雑で悪性度の高い疾患であり、近年治療法は進歩しているものの、患者さんは依然として、長期生存ベネフィットをもたらし得るさらなる治療選択肢を必要としています。CheckMate-227試験の3年間の結果は、ニボルマブとイピリムマブの併用療法が、非小細胞肺がんのファーストライン治療薬として持続的な生存ベネフィットをもたらすというエビデンスを示しており、このデータは、PD-1およびCTLA-4の両方を阻害することが、特定の患者さんに深く持続的な奏効をもたらし得る科学的な根拠をさらに裏付けるものです」