キイトルーダ、古典的ホジキンリンパ腫に対する治験で無増悪生存期間を延長

文:がん+編集部

 悪性リンパ腫の一種である古典的ホジキンリンパ腫に対する治験で、標準治療と比較して、ペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)の有意性が認められました。

KEYNOTE-204試験で、キイトルーダ単独療法が病勢進行または死亡リスクを35%低減

 米メルク社は5月13日、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫の成人患者さんに対するペムブロリズマブを評価したKEYNOTE-204試験の結果を発表しました。

 KEYNOTE-204試験は、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫に対しペムブロリズマブ単独療法と、ブレンツキシマブ ベドチン(製品名:アドセトリス)を比較した無作為化非盲検第3相試験です。主要評価項目は無増悪生存期間と全生存期間、副次評価項目は客観的奏効率、完全奏効率、安全性などです。18歳以上の患者さん304人をペムブロリズマブ(200mgを3週間サイクルの初日に最大35サイクルまで)を静脈内投与するグループと、ブレンツキシマブ ベドチン(1.8mg/kg[1回最大180mg]を3週間サイクルの初日に最大35サイクルまで)静脈内投与したグループで比較されました。

 中間解析の結果、ペムブロリズマブは現在の標準治療であるブレンツキシマブ ベドチンと比較して、無増悪生存期間を統計学的有意にかつ臨床的に意味のある延長が認められ、病勢進行または死亡リスクを35%低減しました。事前に設定された解析計画に従い、主要評価項目である全生存期間についてはこの中間解析では実施されませんでしたが、全生存期間の評価は継続されます。

 カナダのオンタリオ州トロントにあるPrincess Margaret Cancer Centre and University of Torontoの医学部准教授で血液内科医のJohn Kuruvilla博士は、次のように述べています。

 「ホジキンリンパ腫の中で、最も一般的なタイプである古典的ホジキンリンパ腫の約15〜20%が初回治療後に寛解しないことを考えると、今回のデータは非常に意味のあるものです。KEYNOTE-204試験のデータから、若い人が多く、寛解しない場合の予後が不良なこの疾患に対する現在の治療をキイトルーダの単独治療が変える可能性があることが示されました」