テセントリク+化学療法+アバスチン併用療法、初発卵巣がんの治験で無増悪生存期間の延長を示さず

文:がん+編集部

 初発の卵巣がんに対し、アテゾリズマブ(製品名:テセントリク)+化学療法+ベバシズマブ(製品名:アバスチン)併用療法を評価したIMagyn050試験の結果、主要評価項目の1つである無増悪生存期間の延長が示されませんでした。

全生存期間の解析は継続、得られた知見を今後の開発につなげる

 中外製薬は7月13日、初発の卵巣がんに対するアテゾリズマブと化学療法(パクリタキセル、カルボプラチン)およびベバシズマブ併用療法を検討した第3相臨床試験IMagyn050試験において、主要評価項目の1つである無増悪生存期間の延長が示されなかったことを発表しました。

 IMagyn050試験は、初発のステージ3または4期の卵巣がん(卵管がんまたは原発性腹膜がん含む)患者さん1,301人を対象に、パクリタキセル、カルボプラチン(化学療法)およびアバスチンとの併用下で、アテゾリズマブまたはプラセボを比較した臨床試験です。アテゾリズマブ群とプラセボ群に1対1で割付し、全患者さんとPD-L1の発現が認められる患者さんの無増悪生存期間と全生存期間が評価されました。

 解析の結果、主要評価項目の1つである無増悪生存期間の統計学的に有意な延長は認められませんでした。全生存期間については、次に計画されている解析までフォローアップを継続される予定です。安全性に関しては、これまで認められている安全性プロファイルと一致していました。

 同社の代表取締役社長COOの奥田修氏は、次のように述べています。

 「初発のステージ3期または4期の卵巣がんに対する治療として、新たな治療選択肢を提供することを目指し、テセントリクとパクリタキセル、カルボプラチンおよびアバスチン併用を検討しましたが、無増悪生存期間の延長が示せなかったことを大変残念に思います。本試験のデータを詳細に解析し、得られた知見を今後の開発につなげていきます」