METex14阻害薬タブレクタ、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの治療薬として発売

文:がん+編集部

 MET遺伝子エクソン14(METex14)スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの治療薬「カプマチニブ(製品名:タブレクタ)が発売されました。

想定される対象患者さんは国内推定約3,000人

 ノバルティス ファーマは8月26日、METex14阻害薬カプマチニブ錠150mgと200mgを発売したことを発表しました。

 カプマチニブは、MET遺伝子を選択的に阻害することで抗腫瘍効果を発揮する分子標的薬です。MET遺伝子は、肝細胞増殖因子(HGF)と結合する受容体型チロシンキナーゼで、一部のがん細胞で過剰発現がみられると報告されています。MET遺伝子とHGFが結合すると、細胞増殖や運動性を増加させるシグナルを活性化し、腫瘍の形成や悪性化につながると考えられています。

 METex14スキッピング変異がある非小細胞肺がんの患者さんは、非小細胞肺がんの3~4%と報告されており、そのうち切除不能な進行・再発の患者さんは国内に約3,000人程度と推定されています。この遺伝子変異のある患者さんは、肺がんの中でも予後不良で治療選択が限られていたため、カプマチニブの発売は治療選択の1つとして期待されます。

 同社のオンコロジー ジャパンのプレジデントであるブライアン グラッツデン氏は、次のように述べています。

 「近年、遺伝子検査の技術進化により、多くのがん患者さんのがんの原因の特定も進んでいます。今回長く待ち望まれていたMET遺伝子を標的とした治療法として、『タブレクタ錠』を発売できることは大変嬉しく患者さんの人生に貢献できることを期待しています」