EGFR陽性非小細胞肺がんに対しジオトリフ、タグリッソの順で投与する治療法を評価したGioTag研究で良好な結果

文:がん+編集部

 EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん患者さんに対し、アファチニブ(製品名:ジオトリフ)に続いてオシメルチニブ(製品名:タグリッソ)を投与する治療法を評価した治験で、良好な結果が示されました。

Del19陽性のアジア人など特定の患者さんで、化学療法開始前に長期に分子標的薬で治療を継続できる可能性を示唆

 独ベーリンガーインゲルハイムは9月2日、GioTagアップデート研究の最終解析結果を発表しました。

 GioTagアップデート研究は、第一世代、第二世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)の一般的な薬剤耐性であるT790M獲得遺伝子変異のある非小細胞肺がん患者さん203人に対し、初回治療のアファチニブに続いてオシメルチニブを投与する治療法を評価した観察研究です。

最終解析の結果は以下の通りです。
全生存期間(中央値):37.6か月
治療成功期間:27.7か月
アジア人患者さんの全生存期間(中央値):44.8か月、治療成功期間:37.1か月
Del19変異陽性患者さんの全生存期間(中央値):41.6か月、治療成功期間:30.0か月
Del19陽性のアジア人患者さん(31人)の全生存期間(中央値):45.7か月、治療成功期間:40.0か月

 この結果は、アファチニブに続きオシメルチニブを投与することで、これら特定のサブグループにおいて化学療法を開始する前に、長期にわたって分子標的薬で治療を継続できる可能性を示唆しています。

 Krankenhaus Nord, Klinik Floridsdorfの腫瘍内科医で、GioTagアップデート研究の研究調整医師であるDr. Maximilian J. Hochmair氏は、次のように述べています。

 「今回、報告されたリアルワールドデータは、アファチニブとオシメルチニブを用いたシークエンシャル治療の全生存期間に関するこれまでで最も綿密に実施された解析です。GioTag研究の最終結果はこれまでの解析結果を裏付けるものであり、アファチニブに続いてオシメルチニブを投与するシークエンシャル治療は、リアルワールドのT790M遺伝子変異を有する幅広いEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん患者さんに対する現実的かつ有効な治療戦略となる可能性があります」