オプジーボ、高リスク筋層浸潤性尿路上皮がんに対する術後補助療法で無病生存期間を改善

文:がん+編集部

 高リスク筋層浸潤性尿路上皮がんの術後補助療法として、ニボルマブ(製品名:オプジーボ)をプラセボと比較した臨床試験で、無病生存期間を有意に改善しました。

切除後の筋層浸潤尿路上皮がん患者さんで、化学療法なしでも無病生存期間を延長する可能性

 ブリストル マイヤーズ スクイブ社は9月24日、高リスク筋層浸潤性尿路上皮がんの術後補助療法としてニボルマブを評価した第3相CheckMate-274試験の結果を発表しました。

 CheckMate-274試験は、根治切除後の再発リスクが高い筋層浸潤性尿路上皮がん患者さん709人を対象に、ニボルマブとプラセボを比較した臨床試験です。対象として、術前化学療法を受けた患者さんと受けていない患者さん両方が登録されました。主要評価項目は全患者さんおよびPD-L1発現が1%以上の患者さんにおける無病生存期間で、副次的評価項目は全生存期間、非尿路上皮無再発生存期間、疾患特異的生存期間などでした。

 試験の結果、全患者さんとPD-L1発現が1%以上の患者さんの群で無病生存期間を改善し、主要評価項目を達成しました。

 マウントサイナイ・アイカーン医科大学、ティッシュがん研究所、膀胱がんセンター・オブ・エクセレンス共同ディレクター、新治療法ユニット長、泌尿生殖器がん腫瘍内科部長であり内科教授のMatthew Galsky医師は、次のように述べています。

 「現在の治療法では、膀胱がん患者さんの50%以上が術後に再発し、毎年、20万人近い患者さんが亡くなっています。免疫療法などの進歩は、治療歴を有する進行尿路上皮がんを含め、増加傾向にあるがん腫の患者さんに希望をもたらしています。CheckMate-274試験の肯定的結果により、ニボルマブが、術後補助療法における新たな標準治療となり、切除後の筋層浸潤尿路上皮がん患者さんの無病生存期間を化学療法を行わず延長する可能性が示されました」