テセントリク+アバスチン、切除不能な肝細胞がんの適応で国内承認

文:がん+編集部

 アテゾリズマブ(製品名:テセントリク)+ベバシズマブ(製品名:アバスチン)併用療法が、切除不能な肝細胞がんの適応追加で国内承認されました。

テセントリク+アバスチン併用療法、ネクサバールに対し死亡リスク42%低下

 中外製薬は9月25日、切除不能な肝細胞がんに対する適応で、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法が、厚生労働省に承認されたことを発表しました。第3相IMbrave150試験の成績に基づくものです。

 IMbrave150試験は、全身薬物療法を実施していない切除不能な肝細胞がん患者さん501人を対象とし、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法を、ソラフェニブ(製品名:ネクサバール)単独投与と比較した臨床試験です。主要評価項目は全生存期間、無増悪生存期間、副次的評価項目は奏効率、病勢進行までの期間、奏効期間、患者報告アウトカム、安全性、薬物動態などでした。

 IMbrave150試験の結果、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法は、ソラフェニブに対し死亡リスクを42%、病勢進行または死亡リスクを41%低下させました。安全性に関しては、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法の83.9%で副作用が認められました。10%以上の患者さんで認められた主な副作用は、高血圧、蛋白尿、疲労、AST増加、そう痒症、注入に伴う反応、下痢、ALT増加、食欲減退でした。

 同社の代表取締役社長COOの奥田 修氏は、次のように述べています。

 「予後不良かつ治療選択肢の限られた肝細胞がんに対し、テセントリクとアバスチンの併用療法が承認されたことを大変嬉しく思います。がん免疫療法として初めて肝細胞がんに対する有効性を示した本治療を患者さんにお届けできることに喜びと責任を感じています。肝細胞がん治療への貢献を目指し、引き続き迅速な適正使用情報の提供に努めてまいります」