キイトルーダを評価した2つの進行非小細胞肺がんに対する臨床試験で良好な結果

文:がん+編集部

 ペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)+化学療法併用を評価したKEYNOTE-021試験と、ペムブロリズマブ+新規抗CTLA-4抗体quavonlimab(開発コード:MK-1308)併用を評価した第1/2相試験の結果が発表されました。

KEYNOTE-021試験で、化学療法に対しキイトルーダ併用療法は病勢進行または死亡リスクを46%低下

 米メルクは10月16日、抗PD-1抗体ペムブロリズマブを評価した2つの臨床試験の良好な結果を発表しました。1つは、ペムブロリズマブ+化学療法併用療法を化学療法と比較したKEYNOTE-021試験のコホートGの結果。もう1つは、ペムブロリズマブ+新規抗CTLA-4抗体quavonlimab併用を評価した第1/2相試験の結果です。

 KEYNOTE-021試験のコホートGは、進行非扁平上皮非小細胞肺がんのEGFR遺伝子変異またはALK融合遺伝子を伴わない患者さんを対象に、一次治療としてペムブロリズマブ+化学療法併用療法を、化学療法のみと比較した臨床試験です。PD-L1の発現にかかわらず、ブロリズマブ+化学療法併用療法は、化学療法に対し奏効率、無増悪生存期間ともに改善し、病勢進行または死亡リスクを46%低下。また、持続的かつ長期的な生存ベネフィットが認められました。

 第1/2相試験は、進行非小細胞肺がんの初回治療としてquavonlimab+ペムブロリズマブ併用療法の安全性と忍容性、有効性を評価する臨床試験です。用量確認フェーズでは、quavonlimab(25mgまたは75mg)を3週間ごとまたは6週間ごと、ペムブロリズマブ200mgを3週間ごとに最大35サイクルで併用投与しました。試験の結果、想定外の有害事象はなく安全性も許容可能で、良好な抗腫瘍効果が認められました。98%の患者さんで、有害事象が認められ、治療に関連した有害事象は85%でした。グレード3以上の治療関連有害事象は36%で認められ、最も高い頻度で認められたのはアラニンアミノトランスフェラーゼの上昇(8%)、肺臓炎(8%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの上昇(6%)でした。

 同社の研究開発本部オンコロジークリニカルリサーチ バイスプレジデントであるVicki Goodman博士は、次のように述べています。

 「この5年間、キイトルーダは遠隔転移を有する肺がんの治療の基礎となってきました。KEYNOTE-021試験(コホートG)の長期データは、特定の進行肺がん患者さんに対するキイトルーダと化学療法の併用療法を根拠づけるものであり、当社のオンコロジーパイプラインのデータは、より多くの肺がん患者さんに意味のある影響をもたらすことが期待できるキイトルーダについて、数々の新しい併用療法を模索する取り組みを示しています。また、抗CTLA-4抗体のquavonlimabとキイトルーダの併用療法に関する最新データにより、この新たな併用療法の開発が継続され、進行非小細胞肺がん患者さんに対するquavonlimabとキイトルーダの併用を評価する第3相試験も計画されています」