がん光免疫療法と抗PD-1抗体薬による治療、EGFR陽性の固形がん患者さんに対する第1b/2相試験を開始

文:がん+編集部

 EGFR陽性の固形がん患者さんを対象に、「ASP-1929」を用いたがん光免疫療法と抗PD-1抗体薬を組み合わせた治療法を評価する第1b/2相試験で、最初の患者さんの治療が開始されました。

がん光免疫療法と免疫チェックポイント阻害薬の組み合わせによる治療を評価

 楽天メディカル社は2020年12月23日、EGFRを発現している進行性の固形がん患者さんを対象とする、ASP-1929を用いたがん光免疫療法と抗PD-1抗体薬を組み合わせた第1b/2相臨床試験で、最初の患者さんの治療を開始したことを発表しました。

 今回米国で開始された第1b/2相臨床試験 は、3つのコホートで構成された非盲検試験です。再発または遠隔転移のある頭頸部扁平上皮がん、局所進行もしくは遠隔転移のある皮膚扁平上皮がん患者さん74人が対象です。対象患者さんは、ペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)またはセミプリマブと光免疫療法を組み合わせた治療を受けます。主要評価項目は、安全性、忍容性、腫瘍反応です。

 同社の会長兼最高経営責任者である三木谷浩史氏は、次のように述べています。

 「私たちのコミットメントの一つとして、当社独自のイルミノックス プラットフォームを基にASP-1929の開発を進めており、この試験を通じて、頭頸部扁平上皮がんにおけるさらなる治療の展開だけでなく皮膚扁平上皮がんも対象とした適応拡大を目指します。また、日本においては切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がんを適応としASP-1929は承認されました。ライフサイクルマネジメント戦略の一つとして皮膚扁平上皮がんも対象とした開発を進めていきます」