イミフィンジ、頭頸部がんに対するKESTREL試験で主要評価項目を達成せず

文:がん+編集部

 再発性または転移性頭頸部がん患者さんに対し、デュルバルマブ(製品名:イミフィンジ)を評価した第3相臨床試験の結果が発表されました。主要評価項目は達成されませんでした。

「イミフィンジ+トレメリムマブ」併用療法、全患者さん対象の全生存期間の延長も示さず

 アストラゼネカは2月5日、再発または転移性の頭頸部扁平上皮がんを対象に、デュルバルマブと標準化学療法(EXTREME)を比較したKESTREL試験で、主要評価項目であるPD-L1高発現している患者さんに対する全生存期間の延長が達成できなかったことを発表しました。

 KESTREL試験は、再発または転移性頭頸部扁平上皮がん患者さんに対する一次治療として、デュルバルマブ単剤療法または「デュルバルマブ+トレメリムマブ」併用療法と、標準化学療法(セツキシマブ+シスプラチンまたはカルボプラチン+5-フルオロウラシル)を比較した第3相臨床試験です。主要評価項目は、PD-L1高発現患者さんに対するデュルバルマブ単剤療法の全生存期間でした。また、全患者さんに対する「デュルバルマブ+トレメリムマブ」併用療法の全生存期間も、主要な副次的評価項目として評価されました。

 試験の結果、PD-L1高発現患者さんに対するデュルバルマブ単剤療法の全生存期間、全患者さんに対する「デュルバルマブ+トレメリムマブ」併用療法の全生存期間の延長は認められませんでした。安全性に関しては、これまでに認められている安全性および忍容性プロファイルと一貫していました。

 同社のエグゼクティブバイスプレジデント兼オンコロジービジネスユニット責任者であるDave Fredrickson氏は、次のように述べています。

 「転移性頭頸部がんは複雑かつ治療困難な予後の悪い疾患です。今回の結果は残念ですが、第3相KESTREL試験から得られた知見は、当社の臨床開発プログラム全体における免疫治療への理解とその応用を前進させるものです。我われは引き続き、効果が得られる可能性のあるすべての患者さんに新たな選択肢として免疫治療をお届けするべく、早期肺がんや小細胞肺がんにおいて確立されたイミフィンジのベネフィットをさらに強化してまいります」