「イミフィンジ+トレメリムマブ+化学療法」併用療法、POSEIDON試験の最終解析で全生存期間を延長

文:がん+編集部

 「デュルバルマブ(製品名:イミフィンジ)+トレメリムマブ+化学療法」併用療法を、ステージ4の非小細胞肺がんの一次治療として評価したPOSEIDON試験で、全生存期間の延長が認められました。

「イミフィンジ+化学療法」併用療法、最終解析で全生存期間の延長は認められず

 アストラゼネカは5月7日、POSEIDON試験で全生存期間の延長が認められたことを発表しました。

 POSEIDON試験は、ステージ4の転移性非小細胞肺がん患者さん1,013人を対象に、一次治療として「デュルバルマブ+化学療法」併用療法、または「デュルバルマブ+トレメリムマブ+化学療法」併用療法と、化学療法を比較した第3相臨床試験です。EGFR遺伝子変異陽性またはALK融合遺伝子陽性の患者さんは対象外でしたが、PD-L1の発現レベルにかかわらず、非扁平上皮がんまたは扁平上皮がんの患者さんが参加していました。

 主要評価項目は、「デュルバルマブ+化学療法」併用療法に対する無増悪生存期間と全生存期間、副次的評価項目は、「デュルバルマブ+トレメリムマブ+化学療法」併用療法に対する無増悪生存期間と全生存期間でした。

 最終解析の結果、「デュルバルマブ+トレメリムマブ+化学療法」併用療法は、化学療法と比べ統計学的に有意な全生存期間の延長が認められました。中間解析では、化学療法と比べ「デュルバルマブ+化学療法」併用療法の統計学的有意な延長は認められていましたが、最終解析では認められませんでした。

 それぞれの併用療法群は許容可能な安全性プロファイルを示し、安全性にかかわる新たな懸念は特定されませんでした。

 同社のエグゼクティブバイスプレジデント兼オンコロジービジネスユニットの責任者であるDave Fredrickson氏は、次のように述べています。

 「イミフィンジにトレメリムマブと化学療法を追加した併用療法が、初めて転移性の非小細胞肺がんに対して、有意かつ臨床的に意義のある全生存期間の延長を示した今回のPOSEIDON試験の結果を嬉しく感じており、特に安全性プロファイルに満足しています。この新しい治療アプローチがこの疾患における大きなアンメットニーズに対する新たな選択肢となり得ることを信じており、今後、規制当局との話し合いに進められることを楽しみにしています」