「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」、非小細胞肺がんの一次治療として持続的な生存期間の延長を示す

文:がん+編集部

 非小細胞肺がんに対するCheckMate-9LA試験の2年追跡調査で、「ニボルマブ(製品名:オプジーボ)+イピリムマブ(製品名:ヤーボイ)+化学療法」併用療法が、化学療法と比較して持続的な全生存期間の延長を示しました。

「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」、化学療法と比べ死亡リスクを28%低下

 ブリストル マイヤーズ スクイブ社は5月19日、未治療の進行非小細胞肺がんに対するCheckMate-9LA試験の2年におよぶ追跡調査の結果を発表しました。2021年米国臨床腫瘍学会年次総会で、口頭発表されます。

 CheckMate-9LA試験は、PD-L1発現レベルおよび腫瘍の組織型にかかわらず、進行非小細胞肺がん患者さん719人の一次治療薬として、「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」併用療法と化学療法(最大4サイクル後に、適格であればペメトレキセドによる維持療法を任意で施行)を比較した第3相臨床試験です。主要評価項目は、全患者さんに対する全生存期間、副次評価項目は無増悪生存期間と奏効率でした。また、バイオマーカーに基づく有効性評価項目も評価されました。

 2年の追跡調査の結果、2年生存率は「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」併用療法38%、化学療法26%でした。全生存期間の中央値は、「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」併用療法15.8か月、化学療法11.0か月で、死亡リスクを28%低下しました。安全性に関しては、これまでに認められている安全性プロファイルと一貫していました。

 そのほかの主な解析結果は、以下の通りです。

無増悪生存期間(2年時点)
「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」併用療法は化学療法と比較して、病勢進行または死亡リスクを33%低減

奏効率
「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」併用療法:38%
化学療法:25%

奏効期間
「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」併用療法:13.0か月
化学療法:5.6か月

 CheckMate-9LA試験の治験責任医師であり、German Center of Lung Research、グロスハンスドルフ肺クリニックのMartin Reck医学博士は、次のように述べています。

 「進行非小細胞肺がんの治療は大きく進展しているものの、大半の患者さんはいまだ長期生存を得られずにいます。CheckMate-9LA試験は、ニボルマブとイピリムマブの併用療法の他の第3相試験で立証された持続的なベネフィットとともに、短期間の化学療法を追加することでがんの早期コントロールを補助するよう計画されました。2年間の追跡調査では、化学療法を追加したニボルマブとイピリムマブの併用療法群は、化学療法群と比較して、持続的な生存期間の改善を示し、このアプローチの有望性が引き続き示されています」