再発頭頸部がんを対象に光免疫療法を評価したRM-1929-101試験のデータが医学雑誌に掲載
2021/12/03
文:がん+編集部
再発頭頸部がんを対象に、RM-1929による光免疫療法を評価した第1/2相試験のデータが、医学雑誌「Head and Neck」に掲載されました。
RM-1929-101試験の結果、奏効率43.3%、病勢コントロール率80.0%、重篤な有害事象43.3%
楽天メディカルジャパンは10月28日、国外の再発頭頸部扁平上皮がん患者さんを対象に、RM-1929(国内製品名:アキャルックス、一般名:セツキシマブ サロタロカンナトリウム)による光免疫療法を実施したRM-1929-101試験の論文が、医学雑誌「Head and Neck」に採択され、2021年10月9日にオンライン公開されたことを発表しました。
RM-1929-101試験は、再発頭頸部がん患者さんを対象に、RM-1929による光免疫療法の推奨用量、安全性、薬物動態、免疫原性、予備的有効性を明らかにすることを目的に、2つのパートで構成された第1/2相試験です。
第1相パートでは、RM-1929の投与量の安全性が確認され、推奨投与量が決定されました。第2相パートでは、30人がRM-1929を用いた光免疫療法を受け、そのうち13人(43.3%)に重篤な有害事象が認められ、3人に治験治療との関連がある重篤な有害事象(腫瘍疼痛、口腔内痛、気道閉塞)が認められました。全生存期間の中央値は9.30か月、13人(43.3%)に確定および未確定の客観的奏効が認められ、4人(13%)が完全奏効、9人(30.0%)が部分奏効でした。24人(80.0%)に病勢コントロールが認められました。
本試験と国内で実施されたRM-1929-102試験の結果に基づき、セツキシマブ サロタロカンナトリウムは国内承認されています。