「オプジーボ+カボメティクス」併用療法、進行腎細胞がんの一次治療として持続的な有効性を示す

2022/02/28

 「ニボルマブ(製品名:オプジーボ)+カボザンチニブ(製品名:カボメティクス)」併用療法が、進行腎細胞がんの一次治療を対象としたCheckMate-9ER試験の追跡調査で持続的な有効性が認められました。

「オプジーボ+カボメティクス」、スーテントと比べ病勢進行または死亡リスクを44%低下

 ブリストル マイヤーズ スクイブ社とExelixis社は2022年2月14日、CheckMate -9ER試験の2年間の追跡調査の解析結果を発表しました。

 CheckMate -9ER試験は、未治療の進行腎細胞がん患者さん651人を対象に、「ニボルマブ+カボザンチニブ」併用療法とスニチニブ(製品名:スーテント)を比較した第3相試験です。参加した患者さんの内訳は、低リスク23%、中リスク58%、高リスク20%で、PD-L1発現レベル1%以上の患者さんは25%でした。主要評価項目は無増悪生存期間、副次的評価項目は全生存期間、奏効率です。

 2年間の追跡調査の無増悪生存期間の解析では、「ニボルマブ+カボザンチニブ」16.6か月、スニチニブ8.3か月で、病勢進行または死亡リスクを44%低下しました。

 全生存期間の最終解析では、「ニボルマブ+カボザンチニブ」37.7か月、スニチニブ34.3か月で、死亡リスクが30%低下しました。

 奏効率と奏効期間の解析では、「ニボルマブ+カボザンチニブ」55.7%/23.1か月、スニチニブ28.4%/15.1か月で、持続的な有効性が示されました。

 完全寛解率の解析では、「ニボルマブ+カボザンチニブ」12.4%、スニチニブ5.2%で、2倍以上を示しました。

 安全性に関しては、グレードにかかわらない治療に関連する有害事象が、「ニボルマブ+カボザンチニブ」97.2%、スニチニブ93.1%に認められました。グレード3以上の有害事象は、「ニボルマブ+カボザンチニブ」60.5%%、スニチニブ54.1%でした。

 また、健康関連の生活の質(HRQOL)の解析では、「ニボルマブ+カボザンチニブ」でHRQOLスコアは経時的な改善が維持されましたが、スニチニブではHRQOLスコアの低下が認められました。

 ダナ・ファーバーがん研究所の泌尿生殖器腫瘍ランクセンター長で、ハーバード大学医学大学院Jerome and Nancy Kohlberg の医学教授であるToni Choueiri医師は、次のように述べています。

 「ニボルマブとカボザンチニブの併用療法を評価するCheckMate-9ER試験の最新データで、この併用療法が有効性ベネフィットのさらなる根拠を示しただけでなく、患者報告による生活の質の良好なアウトカムをもたらしたことで、進行腎細胞がんのファーストライン治療の患者さんにとって意義のあるものです。臨床医として、私たちは常に、より多くの患者さんが生活の質を損なうことなく病気をコントロールするのに役立つ治療法を探しています」