ルマケラス、KRAS G12C変異陽性の進行非小細胞肺がんに対し32.5%の2年生存率を示す

2022/05/12

文:がん+編集部

 KRAS G12C変異のある固形がんを対象にソトラシブ(製品名:ルマケラス)を評価するCodeBreak100試験で、KRAS G12C変異陽性の進行非小細胞肺がん患者さんに対し、32.5%の2年生存率が認められました。

ルマケラス、長期追跡解析で奏効率40.7%、新たな安全性シグナルも認められず

 アムジェンは2022年4月10日、KRAS G12C変異陽性の固形がんを対象に、ソトラシブを評価するCodeBreak100試験の長期有効性および安全性データを発表しました。

 CodeBreak100試験は、KRAS G12C変異陽性の進行固形がん患者さんを対象に、ソトラシブの安全性と有効性を評価する第1/2相試験です。がん種およびステージに応じた抗がん剤による全身治療を受けている患者さんが参加しました。第2相パートの主要評価項目は客観的奏効率です。

 2年間の長期解析で、奏効率40.7%、病勢コントロール率83.7%、奏効期間12.3か月が認められました。また、無増悪生存期間の中央値は6.3か月、全生存期間の中央値は12.5か月で、2年生存率は32.5%でした。安全性に関して、新たな安全性シグナルは認められませんでした。

 Roswell Park Comprehensive Cancer Centerの胸部腫瘍科の主任であるGrace Dy医師は、次のように述べています。

 「約1年前の米国食品医薬品局による承認以降、ルマケラスはKRAS G12C変異を有する進行性非小細胞肺がん患者の治療パラダイムを変化させてきました。CodeBreaK100試験の2年間の解析で認められた持続的な有効性と良好なベネフィット・リスクプロファイルは、この標的療法が長期的に重要な役割を果たすことができることを示唆するものです」