肝腫瘍に対するアルミノックス治療(光免疫療法)、光照射の技術開発を開始
2022/07/20
文:がん+編集部
肝腫瘍に対するアルミノックス治療(光免疫療法)の光照射技術の開発が、開始されました。肝腫瘍に対する安全かつ適切な針の穿刺方法を検証し、手技の確立を目指します。
RM-1995と690nmレーザ光照射によるアルミノックス治療、国内第1相試験を2023年に開始予定
楽天メディカルは2022年7月1日、「RM-1995の投与および照射による治療における肝腫瘍に対する光照射技術の確立」のための研究開発を開始したことを発表しました。
同社は、2023年に、転移性肝腫瘍がある固形がん患者さんを対象に、同社が創製した抗CD25抗体-色素複合体である「RM-1995」と、波長690nmのレーザ光照射のための医療機器によるアルミノックス治療について、国内第1相臨床試験の開始を計画しています。
第1相試験の開始に向け、国立がん研究センターのIVR専門医と連携して、肝腫瘍に対する安全かつ適切な針の穿刺方法を検証し、手技の確立を目指します。また、本治療に用いる穿刺針の医療機器の開発も行う予定です。
同社は、次のように述べています。
「転移性肝腫瘍は、様々ながん種でよくみられ、切除困難または切除不適応な同腫瘍に対する局所療法および全身療法の効果は限定的であると言われています。楽天メディカルは、アンメット・メディカル・ニーズが高い同腫瘍を有する患者さまへ、一日も早く、新たな治療選択肢を提供できるよう光照射技術の確立を迅速に進めてまいります」