転移性ホルモン感受性前立腺がんを対象に、イクスタンジを評価したChina ARCHES試験の結果を発表

2023/04/04

文:がん+編集部

 転移性ホルモン感受性前立腺がんを対象に、経口アンドロゲン受容体阻害薬「エンザルタミド(製品名:イクスタンジ)」を評価したChina ARCHES試験の結果が発表されました。前立腺特異抗原(PSA)増悪までの期間において統計学的に有意な改善を示し、主要評価項目を達成しました。

「イクスタンジ+ADT」、「プラセボ+ADT」と比較したPSA増悪までの期間について統計学的に有意な改善を示す

 アステラス製薬は2023年3月14日、経口アンドロゲン受容体阻害薬「エンザルタミド」を評価したChina ARCHES試験の結果を発表しました。

 China ARCHES試験は、転移性ホルモン感受性前立腺がんの中国人患者さん180人を対象に、「エンザルタミド+アンドロゲン除去療法(ADT)」と「プラセボ+ADT」を比較した第3相試験です。主要評価横目は、前立腺特異抗原(PSA)が進行するまでの時間、副次的評価項目は、無増悪生存期間、最初の症候性骨関連事象までの時間、去勢抵抗性までの時間、客観的奏効率などでした。

 試験の結果、「エンザルタミド+ADT」は「プラセボ+ADT」と比較して、PSA増悪までの期間において統計学的に有意な改善を示し、主要評価項目を達成しました。また、副次的評価項目である無増悪生存期間についても改善し、病勢進行の著しいリスク低下が認められました。