BRCA遺伝子変異のない卵巣がんを対象に、「リムパーザ+イミフィンジ」を評価したDUO-O試験の結果を発表

2023/05/01

文:がん+編集部

 BRCA遺伝子変異のない進行性高異型度の卵巣がんを対象に、「オラパリブ(製品名:リムパーザ)+デュルバルマブ(製品名:イミフィンジ)」併用療法を評価した、DUO-O試験の結果を発表。無増悪生存期間の統計学的有意かつ臨床的に意義のある延長が認められました。

「リムパーザ+イミフィンジ+化学療法+ベバシズマブ」、「化学療法+ベバシズマブ」と比較して無増悪生存期間を延長

 アストラゼネカは2023年4月5日、BRCA遺伝子変異のない進行性高異型度上皮性卵巣がん患者さんを対象に、「オラパリブ+デュルバルマブ」併用療法を評価した、DUO-O試験の結果を発表しました。

 DUO-O試験は、腫瘍におけるBRCA遺伝子変異のない初発の進行卵巣がん患者さん1,200人以上を対象に、3つの投与法を比較した第3相試験です。3つの投与法は、以下の通りです。

 第1の投与法は、「化学療法(白金製剤ベース)+ベバシズマブ+プラセボ」併用による導入療法後に、「ベバシズマブ+プラセボ」による維持療法を行うグループ。

 第2の投与法は、「化学療法+ベバシズマブ+デュルバルマブ」併用による導入療法後に、「デュルバルマブ+ベバシズマブ+プラセボ」を追加した維持療法を行うグループ。

 第3の投与法は、「化学療法+ベバシズマブ+デュルバルマブ」併用による導入療法後に、「デュルバルマブ+ベバシズマブ+オラパリブ」を追加した維持療法を行うグループ。

 主要評価項目は、BRCA遺伝子変異のない患者さんを含む全患者さんおよびHRD陽性患者さんのサブセットに対する、第3グループと第1グループを比較した無増悪生存期間です。主要な副次評価項目は、第2グループと第1グループを比較した無増悪生存期間、全生存期間などでした。

 事前に規定された中間解析の結果、第3グループ「化学療法+ベバシズマブ+オラパリブ+デュルバルマブ」併用療法は、第1グループ「化学療法+ベバシズマブ」併用療法と比較して、無増悪生存期間の統計学的に有意かつ臨床的に意義のある延長が認められました。

 また、第2グループ「化学療法+ベバシズマブ+デュルバルマブ」併用療法は、第1グループ「化学療法+ベバシズマブ」併用療法と比較して、無増悪生存期間の数値的な延長が示されましたが、統計学的有意な改善は認められませんでした。

 ドイツのEvangelische Kliniken Essen-Mitteの婦人科および婦人科腫瘍科長で、本試験の国際治験調整医師であるPhilipp Harter氏は、次のように述べています。

 「DUO-O試験は、卵巣がんの患者さんに対する新たな併用療法を開発する上で、アカデミアと産業界との協業の力を示すものです。本試験を可能にした世界中の学術共同研究グループや患者さんに感謝し、その成果を臨床コミュニティと共有できることを期待しています」