アルミノックス治療、歯科口腔外科領域でも提供開始
2023/12/22
文:がん+編集部
アルミノックス治療(光免疫療法)について、歯科口腔外科領域において治療が開始されることが発表されました。耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域とあわせ、来春には、46都道府県の約150か所でアルミノックス治療が提供される予定です。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域とあわせ、46都道府県の約150か所でアルミノックス治療が提供予定
楽天メディカル株式会社は2023年11月10日、アルミノックス治療の提供を歯科口腔外科領域でも開始することを発表しました。
口腔がんは、50~70代の男性に多く見られるのが特徴で、日本では、年間約1万3,000人が発症し、近年増加傾向にあります。口腔がんに対する治療法は、発症部位や種類、進行度によって異なりますが、多くの口腔がんは、第一選択肢として外科的切術が行われ、進行・再発口腔がんに対しても、切除可能な場合は外科的切術が選択されます。切除不能な場合は、放射線治療や化学療法が行われますが、先行治療の影響などによりその効果は限定的といわれています。
こうした中で、口腔がんの治療にあたる歯科口腔外科でも、治療選択肢の1つとしてアルミノックス治療が提供されることになり、鼻咽喉科・頭頸部外科領域とあわせ、来春には、46都道府県の約150か所でアルミノックス治療が提供される予定です。
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 理事長 太田 嘉英先生は、次のように述べています。
「既存の治療法とは異なるアルミノックス治療を新たに歯科口腔外科領域に取り入れることは、口腔がん治療のさらなる進歩につながることを確信しています。歯科口腔外科医で本治療の発展に努め、より一層、国民の皆さんの健康に寄与してまいります」