再発・難治性の多発性骨髄腫を対象、Blenrepを評価したDREAMM-7試験の結果発表

2024/04/12

文:がん+編集部

 再発または難治性の多発性骨腫を対象に、「ベランタマブ マホドチン(製品名:Blenrep)+BD療法(ボルテゾミブ+デキサメタゾン)」を評価したDREAMM-7試験の中間解析結果を発表。無増悪生存期間の改善が認められました。

「Blenrep+BD療法」、「ダラザレックス+BD療法」と比較した病勢進行または死亡リスクが59%低下

 グラクソ・スミスクライン社は2024年2月5日、「ベランタマブ マホドチン+BR療法」を評価したDREAMM-7試験の中間解析の結果を発表しました。

 DREAMM-7試験は、1ライン以上の治療歴があり、直近の治療中または治療後に病勢進行が確認された再発または難治性の多発性骨髄腫患者さん494人を対象に、「ベランタマブ マホドチン+BD療法」と標準治療である「ダラツムマブ(製品名:ダラザレックス)+BD療法」を比較した第3相試験です。主要評価項目は無増悪生存期間、重要な副次評価項目は全生存期間、奏効期間、微小残存病変の陰性率などでした。

 追跡期間中央値28.2か月における解析の結果、「ベランタマブ マホドチン+BD療法」は「ダラツムマブ+BD療法」と比較して病勢進行または死亡リスクを59%低減。それぞれの無増悪生存期間の中央値は、「ベランタマブ マホドチン+BD療法」36.6か月、「ダラツムマブ+BD療法」13.4か月でした。また、全生存期間の解析でも、「ベランタマブ マホドチン+BD療法」は「ダラツムマブ+BD療法」を比較と比較して死亡リスクを43%低下させ、臨床的に意義のある延長傾向が認められました。安全性に関しては、これまでに認められている安全性プロファイルと一致していました。

 その他の重要な副次的評価項目の結果は、以下の通りです。

  • 全奏効率
  • 「ベランタマブ マホドチン+BD療法」:82.7%
  • 「ダラツムマブ+BD療法」:71.3%
  • 厳格な完全奏効
  • 「ベランタマブ マホドチン+BD療法」:14.0%
  • 「ダラツムマブ+BD療法」:5.2%
  • 完全奏効
  • 「ベランタマブ マホドチン+BD療法」:20.6%
  • 「ダラツムマブ+BD療法」:12.0%
  • 最良部分奏効
  • 「ベランタマブ マホドチン+BD療法」:31.3%
  • 「ダラツムマブ+BD療法」:29.1%
  • MRD陰性率
  • 「ベランタマブ マホドチン+BD療法」:24.7%
  • 「ダラツムマブ+BD療法」:9.6%
  • 奏効期間中央値
  • 「ベランタマブ マホドチン+BD療法」:35.6か月
  • 「ダラツムマブ+BD療法」:17.8か月

 スペインのサラマンカ大学医学部教授で同病院血液内科骨髄腫・臨床試験部門責任者、DREAMM-7試験の治験責任医師のマリア-ビクトリア・マテオス医学博士は、次のように述べています。

 「DREAMM-7試験では、多発性骨髄腫の二次治療でベランタマブ マホドチンとBorDexの併用療法を用いることで、ダラツムマブを用いたレジメンを上回る有意な改善結果が得られました。BCMAをターゲットとする新規治療によって多発性骨髄腫患者さんの転帰が改善しています。地域の腫瘍センターで治療を受ける多くの患者さんに対し、ベランタマブ マホドチンのように容易にアクセス可能な治療選択肢を提供できることは、初回再発やそれ以降の再発の骨髄腫治療のあり方を変える可能性があります」