ベンタナ OptiView CLDN18(43-14A)、胃がん治療薬ビロイのコンパニオン診断薬として発売

2024/06/21

文:がん+編集部

 ベンタナ OptiView CLDN18(43-14A)が、胃がん治療薬ゾルベツキシマブ(製品名:ビロイ)のコンパニオン診断薬として発売されました。

CLDN18、胃がんにおける有用な新規バイオマーカー

 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は2024年5月31日、ベンタナ OptiView CLDN18(43-14A)を、胃がん治療薬ゾルベツキシマブ(製品名:ビロイ)のコンパニオン診断薬として6月3日に発売すると発表しました。

 CLDN18はがん組織中に発現する膜貫通型タンパク質で、胃がんにおいてHER2、PD-L1、MSI/MMRに次ぐ、胃がんにおける有用な新規バイオマーカーです。ベンタナ OptiView CLDN18(43-14A)は、CLDN18を検出し、その発現率および染色強度を評価する免疫組織化学染色用の検査キットです。ゾルベツキシマブの胃がん患者さんへの適応を判定するためのコンパニオン診断薬として、2024年3月14日に承認、5月1日に保険適用されました。

 ゾルベツキシマブは、CLDN18.2を標的として結合し、抗体依存性細胞傷害と補体依存性細胞傷害という2つの異なる免疫系経路を活性化することで、がん細胞死を誘導する分子標的薬です。