進行・再発非小細胞肺がんを対象に一次治療として「オプジーボ+ヤーボイ」を評価した臨床試験の結果を発表

2024/07/04

文:がん+編集部

 進行・再発非小細胞肺がんを対象に、一次治療として「ニボルマブ(製品名:オプジーボ)+イピリムマブ(製品名:ヤーボイ)+化学療法」併用療法を評価したCheckMate-9LA試験の5年間の追跡調査の結果を発表。持続的な全生存期間の延長が認められました。

「オプジーボ+ヤーボイ+化学療法」、化学療法と比較して死亡リスクが27%低下

 ブリストル マイヤーズ スクイブ社は2024年6月3日、CheckMate-9LA試験の5年間の追跡調査の結果を2024年米国臨床腫瘍学会年次総会で報告したことを発表しました。

 CheckMate-9LA試験は、PD-L1発現レベルおよび腫瘍の組織型にかかわらず、進行・再発の非小細胞肺がん患者さんを対象に、「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」と化学療法を比較した第3相試験です。主要評価項目は全生存期間、副次評価項目は無増悪生存期間、奏効率などでした。

 5年間の追跡調査の結果、「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」は化学療法と比較して持続的かつ長期の生存ベネフィットが認められ、死亡リスクを27%低下しました。5年生存率は、それぞれ18%と11%でした。PD-L1発現レベルが1%未満の患者さんの5年生存率は、「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」22%、化学療法8%でした。5年時点の奏効率の解析では、「ニボルマブ+イピリムマブ+化学療法」19%、化学療法8 %でした。

 安全性に関しては、新たな安全性シグナルは認められませんでした。