国産初の遺伝子パネル検査「NCCオンコパネル」システムの保険適用を目指す

文:がん+編集部

 国立がん研究センター日本医療研究開発機構は1月15日、がんゲノム医療を提供する遺伝子パネル検査システムとして「 NCCオンコパネル」システムの保険適用を目指して準備していることを発表しました。

先進医療のデータを基に有効性と安全性を評価

 「NCCオンコパネル」システムは、検査試薬の「NCCオンコパネル」と遺伝子変異を検出する解析プログラム「シスコール」で構成されています。国立がん研究センターが開発した遺伝子検査試薬「NCCオンコパネル」は、日本人のがんで多く変異がみられる114の遺伝子を1回の検査で調べることができ、解析プログラムの「シスコール」は、膨大なデータから一塩基変異や挿入欠損変異、コピー数変異、融合遺伝子など全ての変異を高精度で検出します。

 これまでにがん医療でも、遺伝子変異を調べることで個々の患者さんに合わせた治療薬が使われていました。遺伝子変異を一つひとつ調べるには時間がかかるため、一度に多くの遺伝子変異を調べ、多数の専門家で構成されるエキスパート会議で検査結果を議論して最適な治療選択をすることが求められています。しかし、日本では自由診療でしか遺伝子パネル検査を受けることができず、高額な検査費が患者さんの負担となっていました。

 「NCCオンコパネル」システムが、2018年12月25日に国産の遺伝子パネル検査システムとして初承認されたことで、早期の保険適用が期待されています。