国内初、2万遺伝子を解析するがん遺伝子パネル検査が開始

文:がん+編集部

 ヒトのほぼすべての遺伝子に該当する約 2万遺伝子を解析する検査が可能になりました。自費診療ながら、従来より、高い精度でがん遺伝子異常を捉え、治療に関連する情報を効果的に得ることが期待できます。

免疫チェックポイント阻害薬の有効性検査として、より高い精度で検出

 慶應義塾大学は3月11日に、さらなるがんゲノム医療の推進を図るため、ヒトのほぼすべての遺伝子に該当する約2万遺伝子を解析する「PleSSision-Exome検査」を導入したことを発表しました。先行実施している500症例以上の実績を持つ遺伝子パネル検査「PleSSision-Rapid検査」に加えて、最先端の高精度検査「PleSSision-Exome検査」を導入することで、幅広くがんゲノム医療を推進する体制を構築するとのことです。

 PleSSision-Exome検査は、同病院の腫瘍センター西原広史特任教授と三菱スペース・ソフトウエア社が中心となって共同開発されました。この検査では、従来の検査に比べて、臨床的に意義のある遺伝子変異の検出は1症例あたり2個程度増えると想定されています。免疫チェックポイント阻害薬の有効性にかかわる遺伝子コピー数や遺伝子変異数に関しては、より高い精度で検出できるそうです。

 検査法は、がん組織から抽出したDNAと血液の正常細胞から抽出したDNAの配列を比較し、がん細胞に特異的な遺伝子異常を見つけるというものです。そのため、対象者は、病理組織検査を受けがんと診断された患者さんと、がんの治療中の患者さんとなります。

 検査費用は、PleSSision検査が約59万円、PleSSision-Exome検査は約100万円です。がん遺伝子検査相談料のみの場合は、税込み3万2,400円となります。